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一般消費者向けのセミナー

2015年5月21日「木曜日」更新の日記

2015-05-21の日記のIMAGE
ローン返済額と合わせると、実質的には年間約85万円も負担が軽くなっているわけだ。いまひとつ、首都圏でも比較的価格の安い埼玉エリアの例をみてみよう。こちらは、東武伊勢崎線越谷駅徒歩10分から12分、総戸数100戸前後のマンションで比較する。2008年分譲の新築マンションは、専有面積66・から101m2、価格は2930万円から5350万円だった。これに対して、2010年のマンションは、専有面積86m2から101m2で、価格は2890万円から4020万円。最も広い101mを選択すると、2010年には2008年より1000万円以上も安くなっていて、一番狭い部屋を選択した場合には、40万円安くなった上に、専有面積が20m2広くなる。この2年間でいかに買いやすくなっているかが分かる。実際、各種の調査をみても、多くの人が、いまが買い時だと考えるようになっている。たとえば、N不動産販売の「顧客マインド調査」によると、首都圏では、いまが「買い時だと思う」とする割合は2008年7月には14%まで下がったのが、2010年4月にはモニターでは31%まで回復。実際にマンションのモデルルームを訪問した人だけに限定すると、この割合は45%まで高まる。その要因としては、「現在の金利が低水準」(78%)、「現在は価格が低水準」(64%)、「現在は税制のメリットがある」(42%)などといった点が挙げられている。これは、大手マンション分譲会社で構成されるメジャーセブンが実施している調査でも同様。「新築分譲マンション購入に際しての意識調査2009年」では、の人がローン減の拡充を知っており、知っている人たちのうち、49%の人がこの制度によって「購入意欲が高まった」としている。贈与税の非課税枠についても同様で、48・6%の人が知っているとし、そのう43・6%が「購入意欲が高まった」と答えているのだ。しかし、これだけの環境が揃っており、多くの人が「いまが買い時」と思っているのに、なかなか売れないのが現実。住宅市場には依然として停滞感が強く、簡単に立ち直れそうもない。著者は、しばしば一戸建ての住宅展示場、マンションのモデルルームなどにおける一般消費者向けのセミナーに呼ばれて講演しているが、そのとき必ずといっていいほど担当者からいわれるのが、「お客さまのほとんどはいまが買い時と分かっています。でも先行きの不安から契約に踏み切れないのです。ですから、お客さまの背中をそっと押してあげるような話をしてください」といったことばだ。

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