管理人はだれ！？

2015年7月7日「火曜日」更新の日記

●法的な原則は持参払い 最近はだいぶ少なくなりましたが、昔は借主が大家さんに家賃をもって行くということが普通だったと思います。 借主が貸主の家に行って家賃（賃料）を払うという昔ながらのこの方法が、実は民法が原則としている「持参払い」という方法なのです。 契約書に貸主への持参払いと書かれている場合や何も書かれていない場合には、借主が貸主に賃料を持参することになります。また、仲介してもらった不動産業者に一定の手数料を払って不動産業者に家賃を持参すると契約書に書くことも可能です。 このような場合には、後日のトラブルを避けるために必ず領収証を発行します。市販されているいわゆる「通い帳」に日付け、金額を記入して、印鑑を押すことでもよいでしょう。できれば、後で自分でも確認できるように、「家賃カード」や「家賃ノート」を作って、これらと借主に渡す領収証や「通い帳」とに割り印をするなどして管理するとよいでしょう。 ●振込忘れを防ぐ工夫が必要 最近では、借主と貸主の関係が密接ではなくなってきたこと、借主と貸主の生活のサイクルが違うケースが多いこと、支払われたことが通帳に残るなどの理由から、金融機関への口座振込が多くなっています。 持参払いの原則からいっても、送金のための手数料は借主の負担とすることが普通ですが、トラブル防止のためには契約書にその旨を記載しておくほうがよいでしょう。また、振込忘れを防止するために、借主の人に金融機関に行って「自動送金手続」をとってもらうことも有益です。送金手数料とは別に手数料がかかりますが、この費用を貸主のほうで負担してでも手続をしてもらっておくと、振込忘れを防止でき、振込日が一定となるので管理もしやすく、家賃の滞納を防止することにも役立ちます。 あらかじめ貸主のほうで近くの金融機関から自動送金のための書類をもらっておいて、貸主に渡してお願いするという工夫も必要です。 このほか、手数料がかかりますので貸室の件数が多くないと採算が合いませんが、「自動口座引落とし」という方法もあります。

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