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最終的な設計図

2015年10月22日「木曜日」更新の日記

2015-10-22の日記のIMAGE
今から変更できるのか、いや絶対に変えてもらわないと……頭の中でそればかり考えていた。念のため、1階に下りて行き、2階と同じ壁面をチェックした。ダブルショックだった。ダイニングの窓が重なっている。キッチンの小窓は……あろうことか隣家のトイレの小窓と重なっているではないか!私は慌てふためき、夫に電話した。彼はすぐさま駆けつけ、懐中電灯で1階の窓の周辺を見て言った。「これ、構造躯体が窓の両側に入っているから移動するのは無理だろ」「じゃあ、トイレに面した窓もダメつて事じゃない。ここにも構造躯体や筋交いがあって動かせないんじゃないの?」「そうだな」「じゃあ、どうするの?料理を作りながら外の緑を窓から見るのが私の夢だったのよ。それが、トイレの窓じゃ、うちの焼魚のニオイが向こうのトイレにこもってうちのキッチンには……」「やめろよ、先走りするのは。とにかくアイツに一度聞こうよ」アイツとはAさんの事である。困った時の神だのみだが、今回ばかりは夫が正しかったようで、1階はどうにもならないと言われた。2階の主寝室は、間に合った。窓のサイズを現状の10分の1のタテ長に変更し、北側の柱まで目一杯寄せたため、隣りの窓を逃げる事ができた。だが、変更不可の1階の窓に関しては、工事中もずっと気になった。最終的な設計図をもらった段階で、家の寸法や窓のつく位置はメジャーで測って確認するべきだった。東京のような過密地域は特にその必要がある。結局、私は1階のキッチンとダイニングの窓の前に、目隠し兼香りを呼び込むためのキンモクセイを植木屋さんに注文した。今回の家づくりで悔やまれる点があるとすれば、この2つの窓のことだ。どんな不都合が出るかは暮らし続けてみなければ、実際のところはわからない。34坪という決して広いとはいえない敷地に、車2台分の駐車場と2つの庭まで作ったのだ。

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