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部屋を借りるためのお金

2015年10月25日「日曜日」更新の日記

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礼金、敷金、契約金、預り金、手付金、更新料、手数料、前家賃、保険料、賃貸契約に必要なお金には、さまざまな名目が付けられている。ここではそうした賃貸をめぐる「お金」の正体を探ってみたい。『礼金・敷金は、法律上の取り決めはない!』賃貸住まいをしたことがない人でも知っているくらいポピュラーな礼金・敷金だが、実は法律上の取り決めはまったくない。慣習に基づいてやり取りされているお金なのだ。礼金とは、文字どおり契約の「お礼」として貸し主に支払うお金のこと。したがって部屋を出ていく段になっても返ってはこない。普通は家賃2ヵ月分。最近では「部屋あまり」の傾向も手伝って、「礼金1ヵ月」または「礼金なし」という物件も増えつつある。敷金は、契約の際に貸し主に「預ける」お金であり、基本的には退去時に戻ってくる。これも普通は2ヵ月分だ。ただし、退去時に自分のせいで部屋に壊れていたり汚れていたりする個所があった場合は、修復費用として差し引かれる。敷金には、何らかの事情で借り手が家賃を払えなくなったときのための「押さえ」という意味づけもあり、一種の保証金ともいえる。部屋を紹介してくれた不動産屋に払うお金が、仲介手数料だ。地域によって差があるが、首都圏では家賃の1ヵ月分が上限だ。預り金とは、下見で気に入った部屋を不動産屋にキープしておいてもらうために払うお金。気を付けたいのは、支払いの際にいつまでに返事をするのか明確にしておくこと。この期限内であれば、ほかにもっといい部屋が見つかりキャンセルしても預り金は返ってくることになる。

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