管理人はだれ！？

2015年12月21日「月曜日」更新の日記

犬は本来、仲間と共に行動する動物です。現代の飼い犬にとっての仲間は飼い主家族ですから、庭で犬小屋につながれている犬よりも、室内で家族といっしょに暮らす犬のほうが、犬の心理を考えれば、自然な状況にあるわけです。 なぜならば、室内で飼い主といっしょに暮らすことは、生活空間を共にし、時間も必然的に共にするわけですから、犬にとっては飼い主家族が自分の仲間であることをいつも実感できる状況にあるからです。 犬を室内で飼育するとわがままになるのでは、と考えている人も多いようですが、わがままになるかどうかは飼い主の態度一つで決定されます。基本的なしつけもしないで甘やかし放題にして室内に閉じこめていたのでは、犬の社会性は育たず、やたらに吠えたり攻撃的な性格になってしまい、近所から苦情を言われる原因になるでしょう。 むしろ、室内の犬はいつも室内にいる人の行動を見ていますので、しつけをするには簡単ですし、よい条件がそろっています。 犬種、サイズにかかわらず、犬本来が持っている性質に変わりはないのだということを理解したうえできちんとしつけをすることが、犬も人も共に快適に暮らすための基本といえます。 小型犬を飼っている人で、室内を走り回っていれば散歩は必要ないと思っている人もいるようですが、それは大きな誤解です。 犬は自分の暮らしている室内を守るべき範囲と考え、その周囲に広いハンティングエリアを持っています。その範囲は散歩のコースと一致するといわれています。毎日の食べ物が保証されている現代の飼い犬にハンティングは必要ありませんが、散歩で出会う人やほかの犬との触れ合いは社交性を高めるうえで、重要な役割を果たします。 体の大小に関係なく、毎日の散歩は犬にとって不可欠のものと考えてください。また、とかく犬の散歩は排泄させるためと思われがちで、電柱があったら必ずオシッコをするものと思い込んでいる人が多いようですが、その電柱の近くの家の人にとっては迷惑以外のなにものでもありません。ふだんからキビキビした態度で犬に接し、やってはいけないところではやらせない、ということを心がけて歩けば、犬も電柱を通り過ぎていきます。 住宅街での排泄は避け、周りの環境を見て、許してもいい場所まで連れていってから排泄させる。飼い主がそこまで配慮できるようになれば、犬そのものの存在が、今よりももっと社会に受け入れられるようになるでしょう。

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