管理人はだれ！？

2015年12月28日「月曜日」更新の日記

猫も、犬と同様に遊ぶことが大事です。特に子猫の間は遊びの中で多くのことを覚えます。相手との距離、攻撃の強さ、逃げる必要性など、本来の肉食動物としての基本動作を遊びの中で覚えていきます。それは猫にとっては楽しみの一つなのです。また、高いところでくつろぐことも猫の楽しみの一つです。ダンスの上など人の手が届かないところから下を見たり、桟の上を歩いたり、高所恐怖症の人にはとても理解できない行動が猫にとっては楽しみなのです。逆に猫がストレスを感じるのは、環境が変化すること、欲求が満たされないこと、抑圧、ショックなどです。引っ越しにより住まいそのものが変わるほどの変化であれば、飼い主も当然、そのあたりを配慮するでしょう。引っ越しの際のストレスの原因は、においです。猫はにおいに非常に敏感な動物ですから、猫も気分を変えてトイレを新調しようなどとは思わず、必ず猫のにおいのついたものを引っ越し先まで持参するようにしてください。家具なども、おでこをこすりつけてにおいつけをしているでしょうから、事情が許すならば、引っ越し先までそれらを持っていったほうがよいでしょう。あるいは、しばらくはケージの中に入れておくのもよいかもしれません。初めのうちは、人が見ているときに新しい室内を探検させるようにしたほうがよいでしょう。問題は、人間にはすんなり受け入れられることが、気づかないうちに猫のストレスになっている場合です。たとえば、赤ちゃんが生まれた、独身だった飼い主が結婚した、あるいは彼氏（彼女）がしょっちゅう家に来るようになった、新しい犬や猫がやってきたなど、家族構成が変化することも、猫にとっては環境の変化です。こういうタイプの環境の変化には、赤ちゃんや新しい家族、新しいペットにばかり気をとられず、それまでどおり「お前の存在はいつも認めているよ」ということを、態度で示すことが大切です。室内で飼い主とだけ暮らしている猫は、他人に対する警戒心が強くなります。そういった猫にはお客さんが来たときに、安心して隠れることができるスペースを作っておきましょう。 猫は孤独が好きだからと、食事とトイレの世話をすれば、あとは放っておいても大丈夫というわけではありません。あまりにも刺激のない単調な生活は、猫にとってもつまらないものです。外に出てハンティングをすることのない猫には、オモチャを与えたり、いっしょに遊んだりすることが必要です。発情期に起こる性的な衝動は本能です。異性との接触がないまま、本能を抑えられればストレスがたまって当たり前です。子猫を増やすつもりがないのなら、去勢・不妊手術をすべきです。ツメとぎも猫の本能です。カーペットや壁でツメをといだからと叱るばかりで、ツメとぎ場所を与えないのでは、ストレスがたまります。トイレ以外の場所で粗相したり、食欲がなかったり、急に咬みついたりなどの行動は、ストレスが原因のこともあれば、病気が原因のこともあります。かかりつけの獣医師に相談して対処するようにしてください。犬のための留守番対策室内でいつもいっしょに暮らしている飼い主が、ほんの数十分でも出かけてしまうと、とり残された不安から吠えたり、いつもはしない場所に排尿排便をしたり、家具などを壊したりする犬がいます。飼い主への精神的依存度が強ければ強いほど、その傾向も強くなります。家の中のものが少し荒らされた程度のいたずらならば、飼い主だけの問題で済みますが、吠えたり、なき叫んだり、大暴れしたりでは、近所迷惑になってしまいます。それも留守中の出来事なので、飼い主はどの程度の騒音なのか理解できずにいて、苦情を言われたときにギクシャクする原因にもつながるものです。そういった問題行動を起こす犬の場合、飼い主の態度にある種の共通性が見られます。出かけるときは「いい子にお留守番してるのよ」「寂しいけど、ちょっとがまんしててね」、帰宅した際には「いい子にしてたの？」「お利口さんだったわねえ」などのことばを、赤ちゃんに話しかけるような大げさな口調で言いながら、犬を抱いたり、頭を撫でたりするのです。これを毎回やっていたのでは、飼い主の外出時のパターンを強く印象づけてしまうことになります。子犬のころから外出するときは黙って玄関を出、帰宅したときも二〇～三〇分間は知らんぷりをするという態度で接していれば、犬もかえって不安感を覚えません。外出するときにラジオをつけっぱなしにするとか、家族の声の入ったテープを流すのも効果があるようです。外出のたびに、「うちの犬は大丈夫かしら」と心配するよりも、多少の時間はひとりで留守番できるように小さいときにしつけましょう。お気に入りのオモチャを与えて、飼い主と離れた部屋で遊ばせる。これを、初めのうちは五分ぐらいから始めて、少しずつ長くしていくようにしてみてください。他の方法としては、ふだんから犬とも仲のよい、安心して預けられる友だちを作っておくのもよいでしょう。「ちょっと買い物に行くから、一時間だけ預かってくれない？」と頼める友人を作ることは、ペットとうまく暮らしていく人生に必要なノウハウだといえるかもしれません。

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