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【法人の土地譲渡益重課】

2016年2月28日「日曜日」更新の日記

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 個人の所得に対して所得税が課されるのと同じように、○○株式会社、有限会社××といった各極の法人が業務活動の結果得た利益に対しては、一般に法人税が課税されます。この法人税の課税計算の原則は、合算課税です。  つまり、各法人の事業年度における種々の利益を合算し、損金を控除してそれに法人税の課税がなされます。そして、それをもとに法人住民税や事業税もかかってきます。  ところが、その例外が土地の譲波の場合です。この場合は、通常の法人税とは別にその譲渡益について、特別に法人税が重ねて課税されます。これが法人の土地重課の制度で、昭和48年に創られたこの税制は、法人の投機的な土地取引を抑えることがねらいです。以下、簡単に説明します。  ・ 短期所有土地等の譲渡  譲渡の年の1月1日現在で、所有期間が5年以下の土地等を譲渡した場合、その譲渡益に対して、通常の法人税とは別に、10%の特別税率で法人税が重課されます。  なお、土地等とは、土地の所有権のほか借地権などが含まれますが、建物の権利は含まれません。もっぱら土地に対する課税です。  また、譲渡は売買によるのが普通でしょうが、借地権の設定とか、土地資産が主な資産である会社の株式の譲渡とか、法人の合併に伴う簿価の変更などが譲渡と認定されることがあります。  ちなみに、この短期重課は、通常の法人税とは別ですから、いわゆる赤字法人に対しても課税されます。  以上が一般の短期譲渡の場合の重課ですが、特殊な場合、たとえば国や地方公共団体に対して譲渡する場合、土地収用の場合、住宅・都市整備公団の業務に必要な譲渡の場合などは、例外として重課されません。

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