管理人はだれ！？

2016年3月9日「水曜日」更新の日記

『重要点』不動産業界には、主要業務別、規模別等、さまざまな業界団体がある。最近では、効率化を狙って業界団体の合併も目立っている。●不動産業界の各社はそれぞれに生い立ちも歴史も異なれば、資本関係や事業分野などにもさまざまな違いがあり、なかなか一つにまとまりにくいという性格を持っている。たとえば、一戸建て分譲を例にとれば、大手の総合不動産の場合は、全国各地で大規模なニュータウンを手掛け、最近は減少しているとはいえ、多いときには年間数百規模の分譲を行なってきた。大規模開発だから、街並みは整備され、敷地内に各種の施設を設置し、一戸あたりの敷地も最低200㎡は確保するなど、一定の秩序をもった開発を行なってきた。これに対して、中小の企業の中には、既成市街地の200㎡の土地を4つの区画に分割して、半ば建築基準法違反の物件をゲリラ的に分譲するといったケースもみられる。『業界団体の入会基準を厳しくするケースも』利害の対立は明確であり、なかなか一つにまとまりにくいのは事実。また最近では少なくなったとはいえ、かつての原野商法などのような悪質な業者がまれに登場することもあり、大手はそうした企業を排除するためにも、業界団体の入会基準を厳しくして一定の基準を満たす企業しか認めないといった傾向もあった。だから、不動産業界の大手の団体である不動産協会がある一方で、いわゆる駅前不動産を中心とする全国宅地建物取引業協会もある。その間には、中堅クラスの企業が加入する団体もあったりする。さらに、出資母体別に、電鉄系の不動産会社が集まった団体もあれば、ハウスメーカー関係では工法別の団体もある。まさに業界団体の乱立状態だ。『ようやく団体の整理統合の機運』これは、業界団体としての力を発揮しにくい上、加盟する企業からみても、会費を何団体にも払わなければならないなど無駄が多い。そこで、ようやく整理統合の動きが表面化した。2000年には住宅産業開発協会と日本ハウスビルダー協会が日本住宅建設産業協会に一本化、翌2001年には日本高屑住宅協会が解散して不動産協会に統合するなどの成果が生まれている。

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