管理人はだれ！？

2016年3月22日「火曜日」更新の日記

同社では更地の段階から住宅の完成にいたるまでの過程を図面や写真を保存してＣＤ‐ＲＯＭに記録した「家の履歴書」をすべての顧客に提供している。設計図面の管理期間については、ハウスメーカーの多くが五年間なのに対し、Ｎ社はデジタルデータ化して半永久的に保管する。 　これにより、施工中のトラブルを回避するとともに、将来のリフォーム時にも的確・効率的に対応できるというわけだ。また、購入者の子ども世代が、将来、リフォームをしようとした際にも、正確な情報を引き出すことができる。 　地震が頻発する日本では、住宅を支える地盤および基礎部分がことのほか重要だ。そこでＮ社では、必要に応じて地盤改良を実施し、さらに、基礎部分では、地震の揺れ、地盤沈下に強く、地面からの湿気を上げにくくするベタ基礎を採用。見えない部分にもしっかりとした心くばりがなされている。 　なお、地盤調査においては、スウェーデン式サウンディング試験機を導入して、その土地の硬軟または締まりぐあい、土層の構成を判定し、地耐力を推定する方法を採用している。この調査方法は、戸建住宅の調査方法として、もっとも普及し、信頼できるものの一つだ。 　そのうえで、一軒ごとに設計士が設計を担当し、間取りや商材選びの際にも顧客の意見を取り入れるなど、顧客の視点に立った「家創り」を徹底している。 　住宅の構造については、木造住宅では「ＪＷ００Ｄ工法」を、ＲＣ（鉄筋コンクリート）造の住宅では大規模リフォームも可能なスケルトン・インフィルの「ホックスカルバード構造」を採用。どちらも、地震に対する耐震性・安全性が高く、過度の湿気のなかでも劣化しにくいため、長期間の耐用が実現できる。 　古い数字ではあるが、平成八年の『建設白書』（旧建設省）によると、住宅の平均耐用年数は、イギリスが約七十五年、アメリカが約四十四年なのに対し、日本は約二十六年と短命である。 　日本の住宅のライフサイクルが短いことは、平成十二年度に住宅金融公庫を利用した人たちの調査でも明らかで、取り壊した建物の平均築年数は三十二・二年だった。詳細を見てみると、取り壊したときの築年数でもっとも多かったのは築三十～三十四年の二三・〇％で、次いで築二十五～二十九年の二二・九％であり、築四十年以上という物件はほとんどなかった。"

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