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【低金利時代の不動産価格は割高である】

2016年8月27日「土曜日」更新の日記

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 一九九三年からの低金利を利用して住宅を買っている人は、あと数年して売却するときは購入時よりも安く売却せざるをえないということを経験するはずである。  もちろん、すべての人がそういう経験をするということではなく、金利という一面から見た場合のことである。  土地、マンション、一戸建てなどの不動産価格が値下がりして割安になったから購入するチャンスだと考えたときには、住宅ローンなどの借入金の金利は高いのが一般的である。  逆に、金利が低下してきたので不動産を購入したいと考えはじめたときには、不動産の価格は高くなっていることが多いものである。  世の中は、なかなかうまくいかないものであるし、うまくできているともいえる。  さて、一九九三年からは、不動産の価格も下落し、金利も史上最低の水準だし、購入するにはチャンスであると考えられる。  しかし、ここで冷静に不動産市場を見つめ直してほしいものである。不動産は過去とのつながりを断った新時代に突入しているのである。  金利と不動産価格との関係は、不動産が安く買えるときには、金利を多く支払いなさい、金利を少ししか払わないときには、不動産を高く買うことになりますよ、ということである。  現在の低金利時代(一九九三年からの)には、当然、高く買っていることを認識しておくことである。安く買っていると考えているのは、バブルの高騰時に比較して安く感じているだけで、不動産新時代の価格水準は、本来もっと低いものである。バブルのときも低金利であったことを忘れないことである。あのときの学習効果を今こそ生かすべきである。

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