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【住宅地経営と住宅地管理】

2016年9月24日「土曜日」更新の日記

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一〇〇年の定期借地権で土地を賃貸に出した場合、その上地利用を元に戻すことは、事実上不可能である。都市というものは、計画されたように建物が建てられて熟成するもので、本来の都市計画とは、都市的規模でいったん建てられた住宅が、都市の熟成にともない、そこでの生活利便性が高まって、資産価偵の上昇を保障する制度である。そのため、欧米の都市計画では、住居地域の環境を壊すアパートやマンションが戸建住宅地に建設されたり、商業施設兼用住宅の混入は禁止されている。日本では、混合用途で地価負担力の弱い戸建住宅地に、マンションやアパートの混入を放任してきたため、良好な邸宅地がことごとくマンションやアパートに蝕まれてきた。ロッキー住宅は、武笠ガーデンの建設にあたり、住宅地としての環境デザインとして、一〇〇年経っても人々が住みたいと憧れる設計とマスタープランおよびアーキテクチュラルガイドラインを設定した。その基本はストリートスケープで、建築物のセットバック、建築物の様式、材料、前庭および歩道について定められている。当初は無電柱化を計画したが、費用が高くなり過ぎるため、敷地のパックヤードの端に電柱を立て、前面の景観に影響しないように配慮した。前庭および後庭には高木を植栽、または既存の樹木を残すことで、大きな樹木に囲われた住宅地として計画されている。 一〇〇年経っても魅力のあるデザインと建材を検討した結果、経年するにつれて風合いが生まれ、樹木の緑と調和し、かつ耐久性、耐火性、断熱性、構造耐力性、防露性、遮音性に優れ、メンテナンスフリーのオールマイティの建材と、構造工法として、オーストラリアのスライスブリックをガルバニウム鋼板で支持し、モルタルで固定する技術が採用された。この工法は、欧米で盛んに使われているレンガ化粧積み(ブリックベニア)より構造性能において優れており、地震国日本に求められている耐震補強をさらに高めるものになっている。各住宅にはガレージ(車庫)を設けているが、ガレージは倉庫、作業場等の機能も兼ねるもので、欧米の住宅でも美しい町並みの実現と、各住宅の倉庫として一般的に利用されている。住宅地の環境形成として最も重要なことは、その住宅地を居住者が誇りに思えるようなデザインとして設計することである。ロッキー住宅は、武笠ガーデンの開発にあたり、英国のハムステッドガーデンサバーブやレッチワースガーデンシティ、ポートサンライトなど一〇〇年以上の長い歴史を経て、現在さらに人気が高まって資産価値を高めている住宅地を見学し、リースホールドの経営研修に参加して勉強した。その中から、レンガによるシンプルで調和のとれた住宅と緑樹とが、一〇〇年の歳月を経て、さらに人々の憧れの住宅地となっていることの主因であると理解した。一〇〇年以上経過した町並みを前に、英国人が「ここから見ている景色は一〇〇年前と同じです。

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