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藤和不動産

2016年10月20日「木曜日」更新の日記

2016-10-20の日記のIMAGE
藤和不動産が、宅地造成、別荘地開発で実績を伸ばし、マンション建設事業に進出したのは昭和四〇年である。この会社は歴史もあり、その後業界内でも話題を呼ぶような新しい試みをいくつか実現してきているのに、なんとももったいないという印象が私には強い。特にバブルの崩壊以後、過去の貴重なノウハウが新規物件に活かされているとは思えないからだ。ブランド名を並べてみると、たしかに各ブランドごとに、歴史に裏づけされた棲み分けが感じられる。高級物件の「マノワール」と「ホームズ」、都心および市街地に供給される「シティコープ」と「シティホームズ」、大規模開発の「ハイタウン」、低層集合住宅の「ライブタウン」、そしてワンルームタイプの「シティスクエア」というように、そのラインナップはなかなか華やかだ。各種タイプのマンションを長い歴史をかけて販売してきた不動産会社だからこそ、各ブランドごとに蓄積されたノウハウがあるはずだ。ところが藤和不動産が販売しているマンションからは、そういう歴史の蓄積というようなものがあまり伝わってこない。特に最近復活している高級物件「ホームズ」にも、数年前に販売していた「マノワール」や「ホームズ」の流れは感じられない。たしかに分譲価格が高い分、成り金趣味に建物を飾り立てれば売れるという時代はすでに終わっている。藤和不動産も時代の流れに合った独自の高級物件の方向性について、模索中のようだ。「藤和諧青山ホームズRETREAT」にあるような、アプローチや内装の素材に対する本物へのこだわりの姿勢が、独自の方向性をつかむきっかけとなれば、と期待する。もちろんこういう姿勢は、「シティホームズ」や「ライブタウン」にも反映させてもらいたいものだ。私はそういった建築企画上のこだわりだけでなく、藤和不動産にはぜひとも、マンションの管理運営面におけるノウハウの蓄積をアピールしてもらいたいと思っている。土地の有効活用ということで、地主との共同事業への進出にも藤和不動産は早かったからだ。いまでこそ、等価交換マンションといえば数多くの不動産会社が手がけているし、都心のマンションの中にはこの種のシステムがあるからこそ事業化できた物件が少なくない。

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