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弁護士の選びかた探しかた

2017年2月10日「金曜日」更新の日記

2017-02-10の日記のIMAGE
いったんイザコザが起きて、当事者同士ではどうしても解決できないときは、どんな弁護士を・どこでみつけたらよいでしょうか。全国には一万人を超す弁護士がいるはずですが、イザとなりますと、困ってしまうのが実情です。しかし、困っていては事件の解決はできません。それでは、どこで、どんな弁護士を選んだらよいかについて、まず考えることにしましょう。素人考えですと、往々にして有名な弁護士にとか、元裁判官とか元検事の弁護士に頼めば顔もきくし法律の知識も完全・豊富ではなかろうかとか、あるいは小心な方なら第一に悪い弁護士に当たらなけれぱよいが……などと、いろいろ思うことがあるでしょう。さて「弁護士」を職業としているといっても、その実情は千差万別です。しかし超一流の料亭で食べる鮎料理と、ひなびた田舎の小料理屋で食べる鮎料理でどちらがよいか材料も調理法も後者が一段と優れているといったことは、よくあることです。弁護士の選びかたもこれと似たところがあり、有名・博識といったところばかり気にしていると思わぬ失敗をすることがあるのです。弁護士も人間ですから、頭のよい人、頑固な人、物腰のやわらかい人、いばる人、気さくな人、気むずかしい人-さらに、顔の広い人、きちょうめんな人、仕事熱心な人、気の弱い人、怠ける人、酒に強い人・弱い人、などのほか、民事に強い人、刑事に強い人、会社関係に強い人等々……つまり弁護士は「持ち味」をもっているのです。こうなると、弁護士を選ぶことはかなり難しいのですが、その基本は、まず自分の事件(その性質や特異性)と弁護士(性格と技能・知識)とがうまくかみ合うかどうかであり、他の一つは依頼者と弁護士の気持ちが合うかどうか(信頼関係)がポイントになるのです。それに事務所への交通の便なども案外重要です。気軽に訪問できることが大事だからです。

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