管理人はだれ！？

2017年2月24日「金曜日」更新の日記

更新料は法律上の取決めではありません。だからこそ裁判例でも、そのときの事情でこれを認めたり、認めなかったりしているのです。もっとも世の大勢は"更新料は契約更新のとき支払うもの"との考えと習慣が着々と固まってきていることだけは付言しておきます。また借地借家改正についての「問題点」では、更新料をとれる場合を明文化したらどうかの意見があることについては前述しました。更新料支払いについての裁判所レベルの考えは、最高裁判所の「更新料を支払うという習慣はないので、借主は支払う義務がない」という判例が典型です。つまり、更新料は支払わなくてもよいというものです（昭和五一年一〇月一日・最高裁）。ところが下級審には「……賃貸借契約の中で双方が更新料を支払うという合意をしていれば、これは有効である」といっている裁判もあるのです。だから地主、そしてとくに家主さんは更新料の特約を必ず契約条項の中に付け加えてください。たとえその額が家賃の一～二か月分であっても更新料は、少ない家賃を補充しますし、家主としては二年～三年に一回の臨時金、一時金となるからです。素直に、見栄をはらず。更新料を頼りにしています"といえばよいのです。そうまでいわれると、普通なら賃借人としても首を横に振ってばかりではいられないはずです。

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