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金利が上がると、利息分の支払いばかりを続けることに

2017年6月13日「火曜日」更新の日記

2017-06-13の日記のIMAGE
■いくら当面有利な変助金利でも、そのデメリットを強く自覚する。金利の低い変動型や短期の固定金利で住宅ローンを借りると、どのような弊害が将来残るでしょうか。ローンの返済が一般的な「元利均等払い」の場合で考えてみましょう。最初は利息の支払いがほとんどで、元金部分は後半での支払いとなります。ここで金利が借りた時点より著しく上昇した場合には、支払い金利が増えて毎月の返済金額が同じであれば、本来支払っていた元金部分の支払いはストップし、利息だけの支払いになります。それだけではありません。毎月の支払いではすまないため、「未払いの利息」が積み上がり、どれだけローン返済を行なっていても、元金はまったく減らないという状況になります。これはバブル期に金利が高騰したときに起きて問題になりました。そのあとは不況で金利が下落したので、借りていた人は「有利な変動金利」に切り替えて難を逃れたのです。しかし、いまは金利が上がり始めているときです。この時期に、チラシにあるように、変動金利の年1%や2~5年固定の低い金利で、目先のマイホームの夢を実現しても、この金利の動きでは間違いなく、元金が減らないで利息だけを支払い続ける状況が発生してしまうのです。この場合の対策はありません。変動金利よりも低利の商品はないからです。固定金利から変動金利への借り換えで、目先の支払いを楽にすることは可能ですが、変動金利からの逃避はないのです。あとはローン支払いの条件の悪化を見ているだけです。さらに、変動型の金利は5年で支払い総額の見直しが行なわれますので、毎月の元利金等の返済金額が大幅に増えることがあります。そうなると、当初のマイホーム取得作戦が暗礁に乗り上げ、ローンの支払いが家計を破壊しかねなくなります。これでは何のためのマイホームかわからなくなります。「幸せのマイホーム」が生活や人生そのものを破壊してしまうのですから、どうにもならないのです。

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