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"マイホームは資産になる"という時代は終わった

2017年6月21日「水曜日」更新の日記

2017-06-21の日記のIMAGE
『あのときの「夢」はもうやってこない』一-無理して買っても、その資産価値が増え続けた時代。「夢のマイホーム」と言われますが、これはかつての高度成長期に盛んに使われた言葉です。日本がいまの中国のように、年率で2ケタ台(GDP=国内総生産)の成長を続け、世界の工場としてすべての製品を作り、輸出でも儲けていました。とくに、自動車はきわめて高い利益を上げていました。物不足で物価も上がりましたが、給与もインフレに負けない形で増えていきました。住宅も例外ではなく、次第に値上がりし、価格は右肩上がりになりました。インフレですべての製品が上がりました。それでも、賃金が高くなっていたので、買う人の購買能力が高まり、価格の上昇を飲み込んだのです。不動産は急激ではないにしても、じわじわと上がり、マイホームは「持っているだけで資産形成の対象」になったのです。この動きが「早く買わないと高くなる」「住宅は値上がりするものだ」という印象を強めました。子供たちの心にも「マイホーム志向」が根づいたのもこの頃でしょうか。経済にとって好ましいことは「じわじわモノが上がる」ということなのです。この経済が作り出された背景には、池田内閣の「所得倍増論」であり、田中内閣の「列島改造論」がありました。世の中は好景気で、ほしいものがいっぱいあり、また、それを求めるにふさわしい収入の増加があったのです。好景気を背景にして、ボーナスはぐんぐん増えていきました。現在、マイホーム購入で「ボーナス払い」というのがあるのは、このころの経済を反映しているのです。人々は希望に燃えて、「マイホームの夢の実現」と考えて、何とかして手に入れようと考えました。先高感があったため、持つことで「資産を手にする」というのが常識だったのです。当然、住宅ローンは重圧になりましたが、給与が順調に増え、返済の厳しいローンを組んでも「やがては楽になる」という状況だったのです。サラリーマンにはマイホームの夢があり、努力をすればその夢がかなったので、みんなは生き生きとしていました。『マイホームが資産形成のシンボルであった』

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