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マンションを売るとなったら「こんなに安い」現実

2017年6月27日「火曜日」更新の日記

2017-06-27の日記のIMAGE
■-持ち家の窮屈さ。わたしのこのような実感は「そんなの前からのことではないか」と言われるかもしれません。確かにそうです。経済評論家を看板にしているにもかかわらず、紺屋の白ばかまです。家は買ってもその時点から資産価値、時価が下がるのが、「土地の神話」が崩れたバブル以降の不動産の相場です。ただ、間違うのは、「今度の家は終の住処だ」という気持ちです。いわゆる永住の考えでマンションを買うということです。ところが、買った時点ではそのように考えていても、人生はなかなかそのように計画的には進みません。生き方が計画通りに進めば、家の買い替えがたくさんあったり、新築がすぐに売りに出されることはないのです。わたしの買ったマンションには、入居間もない頃から「このマンション指定で探している人がいます。査定無料。秘密厳守」というチラシが盛んに入ってきています。このことは「買ってもすぐ売る」という人がいるからなのです。マンションは買ってそこに最後まで住み続けると考えていたのに、何かの都合で売らなければならない、貸さなければならない人が出てくるのです。わたしがなぜ、自分の買ったマンションの値段を気にするかと言えば、「ほかに移るときはどうなるか」ということを常に考えているからです。なぜそうなるのか。買ったときは「いいな」と考えていたものが、「もしかしたらほかに住むかもしれない」という気持ちになっているからなのです。自分の生き方の形を考えると、そのほうがいいかなと考えるようになったからです。そうなると、持ち家の不便さ、固定された閉塞感を感じるようになったのです。だれでも、こんな考えをすると「いくらで売れるかな」ということを気にします。どこの家族でも、いつまでも買ったときの事情が固定されているわけではありません。さまざまな変化がやってくるはずです。

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