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家族構成で買った家なのに、その意味がなくなる日。

2017年6月28日「水曜日」更新の日記

2017-06-28の日記のIMAGE
■-何のためのマイホームなのか。家族を失って一人になってみると、広い家はやけに広くむなしくなるものです。そんなときは狭くてもいいから見晴らしの良いところで安らぎたい、友達が多くいるところで暮らしたい、趣味を生かしたい、さまざまな思いが出てきます。離婚だってそうです。幸せな二人がいきなり離婚になるということはいくらでもあります。日本では何分に一組というのが現状です。「この間結婚したばかりなのにもう離婚か。お祝いを返してくれ」という気になるケースが珍しくないのです。さまざまな事情で家は売られ、人は移動するのです。そのときに、家がいくらで売れるか考えると、恐ろしいような価格の下落、すなわち資産の目減りに驚くのです。年金不安の中で家だけは持っておこうと考えて無理をして買ったマンションも、家族の事情が変われば、年金世代であろうとなかろうと事情が変わるのです。人生の計画は年金だけではありません。その前にどのような形で生きるかということがはだかります。夢のマイホームというのは、夫婦がいて子供がいる、おばあちゃんもいる、という会話が耐えない家庭ではじめて成り立つのです。年寄りがいない、子供がいない、夫婦の形がなくなる、一人になる。こういう変化で家の形も変わります。そのときに、マイホームだけが不動であるはずはありません。重いローンを抱えてマンションを買ったとしましょう。夫が死に、妻が残れば夫にかけられたローンの団体信用保険で返済されるので処分は妻の自由です。しかし、これが決まりではありません。交通事故や突然の病気で妻が先に逝くこともありえます。そうなったら、誰のためにローンを支払い続けるのでしょうか。何のためのマイホームなのでしょうか。考えていた夢は突然挫折するのです。これが「家の運命」です。持ち家の形、住まいの役割は家族の形とともに変わるのです。このときに、家が多く売りに出されます。そこで、大幅に安くなった資産価値の急減の現実をいやでも知ることになるのです。

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