管理人はだれ！？

2017年7月22日「土曜日」更新の日記

不動産の売り主、買い主間で売買が合意に達すると、当事者は契約から代金決済についてをこのエスクロウ業者におまかせする。これが「第三者寄託」の意味です。買い主はその代金をエスクロウに振り込み、売り主は日本でいう「権利証」の買い主への移転をエスクロウにやってもらう。つまり契約業務、代金授受、権利移転などは、エスクロウ業者が責任をもってやってくれるのです。こういう第三者寄託に基づく代行業が生まれてきた背景には、多民族国家であるアメリカのむずかしさがあるのでしょう。商習慣の異なる人々の集合体ですから、トラブルが発生しやすい、それを未然に防ぐという狙いがあるものと思われます。また、代金の授受についても、なにしろ治安の悪い国ですから、大金をもってウロウロしては危険だということも当然あるでしょう。しかしこのエスクロウがあるおかげで、不動産業者を通さないで客同士、直接売買を行う人々が出てきております。アメリカの場合でも業者を通せば五、六％の手数料が発生します。これを客同士売買の基本条件を整え、あとをエスクロウにまかせるというやり方で、手数料を支払うことなく売買を行うわけです。

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