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「レッツ・ゼン・スタイル」がもたらしたもの

2017年8月30日「水曜日」更新の日記

2017-08-30の日記のIMAGE
つい最近、東京に行ってもっとも驚いたのは「和風」のカムバックでした。自由が丘でも、新宿でも、和風の小物を売るブティックがキノコのように、あっと言う間に生まれていたのです。そして、久々に会った友人が自慢気に連れて行ってくれた流行りのレストランも和風のスタイルだったのです。 しかし、私には、これらの二〇〇四年ならではの和風の店は、「和」でも、「純和風」ではなく、「和っぽいもの」にしか見えませんでした。日本風のお椀に、漫画っぽいうさぎさんのモチーフが描かれていたり、畳のレストランには、お座布団ではなく、高さが低めのモダンなデザインの椅子とテーブルがコーディネートされていたりと、何を見ても、徹底した和ではなく、今っぽい要素とミックスされていました。 個人的には、その「フェイク和風」には何の魅力も感じられませんでした。なぜ、いいものに、つまらないディテールをつけ足すのだろう?と不思議に思ったくらいです。そのとき、フランス人の友人と一緒に東京の街を散歩していたのですが、「日本人が日本人の真似を始めたら、それは、おしまいね」と語り合ったのを覚えています。この発想に反対する人は多いかもしれません。ですが、和の素晴らしい文化を生んだ国民が、その下品なコピーを始めるということは、つまり、自分の文化を忘れてしまっているのか、それとも知らないか、のどちらかだと思ったのです。 綺麗なお椀に漫画のモチーフをつけて、何がいいのか、私にはとても理解できなかったのです。自由が丘の街を散歩しながら、二人でこの新しい不思議なトレントを分析していたところ、ふと思いついたことがあります。もしかしたら、これはヨーロッパ、特にフランスで流行った「ゼン」ブームの影響なのかもしれない、と。そう。フランスでは九〇年代の終わりに「ゼン」という言葉がヒットして、いまだに流行っているのです。「ゼン」というのは、つまり簡単に説明してしまえば、「ミニマル」で「アジアチック」というコンセプトを指します。 このミニマルブームは、インテリアの世界のみならず、ファッション界にも浸透したトレンドです。八〇年代を思い出してみましょう。大きな肩パットにボディーコンシャスなシルエット。耳には大きなイヤリング、首には派手なネックレス。そう、アクセサリーが主流だった時代です。ブランド品の黄金時代でした。デザイン面でも、大きく、派手なフォルム(形)が流行った時代です。九〇年代は、この「トウー・マッチ」感覚にうんざりして疲れ、もっと落ち着いたデザインを求め始めました。日本でも、この時期に「癒し」という言葉が流行りましたね。 その頃、フランスでは「ゼン」という表現が爆発的に登場したのです。どんな広告にも「ゼン」をキャッチコピーに使うのが流行りました。大手百貨店のインテリア館のポスターは「レッツ・ゼン・スタイル」と題して、床に大きな布団を敷いて、その横に日本のお茶碗を置くというイメージをアピールしました。過去一〇年のお布団の売り上げは、倍以上に上がったのではないかと思うほどに、パリだけでもお布団を売るブティックが増えました。「和」ならではの、ミニマルでシンプルな美意識が流行りだした時期です。その彫響で、「ゼン」や「布団」という言葉は、フランス人なら誰でも知っている言葉になりました。日本から影響されてフランスで大ブレイクした「和」が、今、日本へ帰ってきたのです。しかし、歴史を辿ってみると、日本とフランスは昔から影響し、影響されてきた恋人のようなものですね。  ふたたび、思い出してみましよう。十九世紀にフランスの芸術界ではジャポニスムが浸透し、モネやボナール、ゴッホなど多くの画家が、日本の浮世絵や掛け軸に刺激を受けて、この流派を作り上げました。モネはパリの近郊の町、ジヴェルニの家で日本庭園も作り、一八七六年に自分の奥様の赤い着物姿の絵を描き、それを「ラ・ジャポネーズ」と題しました。同じ頃にパリで活躍していたドゥルーズ・ロートレックは、自分の描いたポスターのサインを日本風のハンコのようなサインに変えました。デザイン面でも、一九五〇年代のフランスの建築家やプロダクトデザイナーは、日本のミニマルなデザインに影響されました。なかでも、〈シャルロット・ペリアン〉や〈マチユ・マテゴ〉といったデザイナーは、日本のミニマリズムに刺激されて新しいデザインを発表しました。 日仏のラブストーリーは、今日始まったのではありません。 このラブストーリーから生まれた美しい商品や作品は、たくさん存在しています。たとえば、〈マチユ・マテゴ〉が一九五一年にデザインした椅子、「ナガサキ・チェア」は、息が止まるほどに軽やかで美しいものです。〈シャルロット・ペリアン〉が日本へ旅をして、デザインした椅子はとてもシンプルで詩的です。 そして、現代に戻ると、一般の家庭で見ることのできる和洋折衷のコンビネーションも、ものによってはチャーミングだったりします。個々のアイデンティティーとして、「和」と「洋」の組み合わせは素敵でも、和を洋風に飾りつけをしたり、洋を和風に作り上げると、とても下品な結果を生み出すのではないかと思います。繰り返しますが、「フェイクよりも、本物」。それが一番魅力的なのです。

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