管理人はだれ！？

2017年9月8日「金曜日」更新の日記

人体を冷却する次の方法は、空気の対流です。これはバイクの空冷エンジンと同じ方法で、ほとんどのパソコンもこの仕組みで冷却されています。 　わたしたちを取り巻く周囲には空気があります。その空気に、熱電導で肌から熱が伝わり、空気は暖められます。すると空気は軽くなり、気流となって上昇していき、その代わりに、下のほうから別の冷たい空気が入り込んで来ます。この過程が繰り返されることで対流が発生し、その効果で冷却が促進されるわけです。この場合、周囲の空気の温度、つまり室温が体温よりも低いことが重要で、もしも室温と体温が同じになれば対流は起こりませんし、熱の移助も発生しません。現実には、わずかな温度差があれば対流は始まりますので、これも、冷房病になるほどエアコンの温度を下げる必要はありません。また、風を浴びるとさらに効果的に熱を奪ってくれますので、より涼しく感じますが、扇風機はこの原理を活用しています。なお、風速と体感温度の関係についてはいくつかの計算式が発表されていますが、人雑把な言い方をすれば、風速が1m増すごとに1℃下がるように感じると言われています。 原理を理解すると、熱射病にならず、また冷房病を避けるためのエアコンの使い方や住まい方が分かると思います。つまり、気温の高い時期は、室内の湿度はできるだけ下げること、 しかし温度はなるべく商めに設定しておくこと。そして、適宜、風を送って、対流効果や蒸散効果を助けてやればいいということです。また、高断熱・高気密住宅などの場合は、24時間冷房を励行して住宅自体をある程度冷やしておき、放射冷却効果を高めることができます。 　まとめると、エアコンの設定温度は28℃以上にして、決してこれよりも下げないこと。そして理想の湿度は50％にして、適宜、扇風機も併用するといいでしょう。そして、これが安全なエアコンを選ぶ鍵となっています。つまり安全なエアコンに期待される性能で最も重要なのは、除湿機能ということになるのです。"

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