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2017年9月16日「土曜日」更新の日記

実際にエアコンにカビが生える状況を考えてみますと、エアコンの運川時よりも、エアコンを停止している間に発生しているようです。それは、運用時は熱交換機に結露は発生していますが、強力な風にさらされているため、カビが生育しにくい状態になっているからです。「転がる石にコケは生えない」ということわざがありますが、まさにその状態で、むしろ結露が生じたまま運転を止めて放置しておくと、カビは増えていくようです。そこで、エアコンを止めても送風は続けるようにするか、あるいは運川中の結露はやむを得ないとして、停止時に速やかに結露を排除することによって、発育を抑制することができそうです。 　24時間送風が続くようにすることは難しいことではありませんが、風が嫌われる場合もあり、さらに省エネの意識には逆行することで、広く一般に受け入れられるものとはならないでしょう。 送風が続くうちに、やがて熱交換機は乾燥しますので、使用後も一定時間、送風が続くように工夫されたものもありますが、確実に乾燥が完了しているかどうかの保証はありません。 　エアコン使用後、一時的に暖房運転をすれば、熱交換器は熱をもちますので、内部を速やかに乾燥させることができます。しかし、冷房運転でせっかく部屋が冷えた後、あえて暖房モードに切り換えてエアコンを運用するというのは、心理的には受け入れにくいものがあります。そこで、この動作を自動的に行うエアコンがいくつか開発されています。具体例として、日立ではオートクリーン機能やエアコン乾燥機能、エアコンクリーン機能、ダイキンではカビクリーツ換気機能、東芝ではセルフクリーン機能などがあり、これにマイナスイオンや紫外線ラップの殺菌効果を付加したものなどのバリエーションもありますが、乾燥を促してカビ対策とする原理は基本的にいずれも同じものです。もちろん、これは熱交換機を乾燥させる目的であって、温風を吹き出すほどの作用はありませんので、冷やした部屋が暑くなる心配は無用です。ということで、エアコン運用後に自助的に加熱迎転となって乾燥を確実に行えるタイプのエアコンが、カビ対策としては一番確実で安全なようです。

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