管理人はだれ！？

2017年9月26日「火曜日」更新の日記

床暖房の問題点としては、まず低温やけどの危険性を見逃すわけにはいきません。具体的には、44℃という比較的低い温度でも6時間以上皮膚が熱源に触れていると、低温やけどを負うことが知られています。そしてその温度が1℃上がるごとに、やけどが生じるまでにかかる時間は半分に減っていきます。したがって47℃の場合は45分でやけどが発生することになりますし、反対に43℃なら12時間ということになります。 　低温やけどを負わないためには、少なくとも体温を超える温度で床暖房を運用するのは避けるほうが賢明です。しかしながら、従東の低断熱・低気密住宅で床暖房を施す場合、床暖房だけで室内を暖めようとすると、熱が逃げるため、床の温度をかなり上げないと十分には暖まらないという問題がありました。現実には、床の温度は体温の36℃を超える場合が多く、低温やけどを引き起こす懸念があります。 　また、やけどにはならないまでも、実際に床の温度が高い部屋に長時間いると、足が熱をもって、ちょうどお風呂に長く入りすぎてのぼせたときのように気持ちが悪くなってくることがあります。 　このほか、足の裏やお尻に汗をかいて具合が悪いと感じることもあります。 　というわけで、床暖房の危険を避けるためには、その温度は体温以下にするのが望ましく、本当に気持ちのよい温度にするためには、せいぜい25℃程度に抑えておくことが推奨されます。しかし、断熱性や気密性に対する配慮が十分でない、従来の普通の住宅の場合は、この程度の温度では住宅全体を十分に暖めるのは難しく、ほかの暖房器具を併用せざるを得ないというのが実状で、床暖房のメリットはかなり相殺されてしまいます。

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