管理人はだれ！？

2017年10月6日「金曜日」更新の日記

建築材料は星の数ほどある。何をどう使うか、設計者はおおよそ自分の経験に基づいて仕様を決定する。しかし、これまでは、「健康」「環境」というフィルターで材料を吟味することはほとんどなかった。後で、自ら先頭に立って、設計者や工事業者を逆にリードしながら健康住宅をつくり上げた主婦Ｍさんの奮闘ぶりを紹介するが、どの材料にこだわるかをハッキリ主張しないと、材料に要求される機能・性能や施工実績、コストなどで仕様が決められる。 施主自らが材料にこだわりを持だないと、環境、資源、ゴミ、そして健康といった現代社会が抱える問題を改善できない。 ここで、設計者の職能について少し述べておこう。 建築設計者には三つの資格がある。一級建築士、二級建築士、そして木造建築士である。 木造建築士はいわば大工さんのための資格だ。これに対し、二級建築士と一級建築士は、木造だけでなくコンクリート造、鉄骨造などどんな構造の建物でも設計できる。ただ二級建築士は一定の規模のもの以下に制限されており、都道府県知事が免許を交付するのに対し、一級建築士はどんな建物でも設計でき、建設大臣が交付するという違いがある。これらは「建築士法」という法律で定められていて、建築士の仕事には設計の他に、工事監理などの仕事がある。工事監理という仕事は、現場で工事を管理するのとは違って、設計図面どおりに施工されているかどうかを監督する仕事だ。もちろん材料にも目を光らせる。

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