管理人はだれ！？

2017年11月9日「木曜日」更新の日記

住まいのバリヤフリーが標準化してきた。バリヤ（障害）をフリー（なくす）にするのが本来の意味だ。床の段差を解消したり、手摺を取り付けたりするのが主な趣旨だ。段差には小段差（数cmの段差）と大段差（30cmとか40cmなどの段差をつけ座れるようにしたものなど）がある。小段差はケガ予防のために、極力解消しておきたい。わずか数cmの段差での転倒事故が圧倒的に多いのだ。簡易に段差を解消する建材や道具も普及してきているので、今の住まいで段差があれば、DIYでまずはチャレンジしてほしい。見落としがちなのが、床がフラットでも、仕上材が異なると摩擦係数の違いによりつまずきやすくなることだ。床は、できるだけ同じ素材にしておきたい。子供たちが家でフラットな床に慣れてしまうと、足元に対する注意力が散漫になり、よその家に遊びに行ったとき、転倒してしまうこともある。何事もほどほどが大切だ。1階と2階をつなぐ階段は、高齢時のことも考え、緩やかな勾配が望ましい。急勾配の階段は、ケガや事故の原因となる。緩やかな階段は、高齢者や家庭にいる主婦にとって、楽であることと、適度に足腰を鍛える運動の場ともなる。寝たきりにならない予防策にもなる。また、こういう階段を設ければ、2世帯住宅で若夫婦が1階に、老夫婦が2階ということも可能となる。小さな子供のいる若夫婦が1階であれば、音の問題が解決される。住まいの中で軽度な運動をしてもらうことも、ご両親に対する愛情であり、思いやりだ。リハビリできる住まいが、もっと普及してほしいと思う。世話をされる人だけでなく、世話をする人にもやさしいバリヤフリーが今後の研究課題だ。その1つの流れが、ユニバーサルデザインだ。身障者や高齢者、非力な人に配慮した住まいや道具は、健常者には使いづらいことが多い。そこで、身体が不自由な人、力の弱い高齢者、そして健常者も含めて、みんなが使いやすく工夫し、デザインしたモノが、ユニバーサルデザインだ。こういうコンセプトのデザインや商品は、高齢化社会を迎えた昨今、これからますます必需品になってくるであろう。

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