管理人はだれ！？

2017年11月19日「日曜日」更新の日記

マンションの外壁の塗装仕上げについては、一九七五年前後を境にして変わってきています。それ以前のものはコンクリート躯体の上にモルタルを施し、その上に細石をセメントや樹脂で固めたリシン吹きつけ仕上げとしているケースがいくつかあります。一方、それ以降のものはコンクリート打放し躯体に、直接、塗材をローラーで転装するマスチック仕上げや、スプレーガンで塗材を吹きつける吹きつけタイル仕上げとなっています。外壁の塗替えに際しては、これらの仕上げ状態を十分に理解しておかなければいけません。また、将来、二回目、三回目と塗替えていく事を、ある程度、検討しなければならないでしょう。二回目の塗替えについては、新築時の仕上げ状態と、一回目にはどの様な塗替え仕様が採用されたかを把握する事が重要です。塗替えの基層部に採用される材料を主材といってますが、アクリル樹脂などを混入した有機系のもの、セメントを主成分とした無機系のものがあり、それぞれに弾性、非弾性の製品が存在します。主材の上に塗る表面の仕上げ塗料はトップコートと言い、シンナーで薄める溶剤型、水で薄める水性型のもの、また有機系、無機系の区別があります。極めて、豊富な塗替え材料が市場に出ているのと言えます。トップコートは外壁の表面を仕上げるため、色は自由に選択できる。この事を把握した上で、建物の性格に相応しい材料を選ぶ事になるでしょう。工事の施工については、現在の仕上げ塗膜の付着状態をチェックしなければいけません。現在の仕上げ塗膜の外壁に対する付着力が十分でないと、せっかく化粧直しをしたにもかかわらず、新しく塗替えた塗材がほどなく剥がれてこないとも限りません。一般に、新しい材料を塗り重ねてもいい旧塗膜の付着強度は五キログラム/平方センチメートルとされるが、平均して七キログラム/平方センチメートルていどを確保しておくのが好ましい。五キログラム/平方センチメートル以下の部分は高圧水洗浄や工具で除去してしまう。なお、素人集団の管理組合にとって材料の選択は容易じゃなく、ついつい専門家、工事会社、メーカーなどの言いなりになってしまうことが多数です。また、役員のなかに塗料メーカーの関係者がいて、その人の言いなりになってしまう事もあります。

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