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屋上防水改修工事

2017年11月28日「火曜日」更新の日記

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外壁を中心とする大規模修繕工事についで大きな工事は、屋上防水改修であります。工事金額は一戸あたり十数万円で、大規模修繕工事の三分の一に満たないが、運営の手続きには大規模修繕工事と同様の配慮がいります。工事仕様の選択をまちがうと、数年で工事のやり直しをしなければならない事があり、大規模修繕工事以上に慎重でなければならない一面があるとも言えます。屋上防水工事を大規模修繕工事の際に同時にするかどうかも、重要な検討課題である。一般的な屋上防水の改修時期は築一五年前後であるから、外壁を中心とする大規模修繕工事と実施時期が少しずれる。防水層の劣化状態によっては、大規模修繕工事と同時に実施するほうがいい場合もあるが、ふつうは大規模修繕工事を終えて数年後に実施するものと考えて良いでしょう。そこで、屋上防水改修工事は外壁を中心とする工事とは別に解説しておく。『四五センチ角のコンクリート板について』押えコンクリートの上に塗膜防水を施す際に、押えコンクリート下に回り込んでいる水分から仕上がる水蒸気を、脱気してやる配慮を忘れてはいけません。プレキャストーコンクリート屋根の場合PCコンクリート造りのマンションの屋上防水は、一五〇頁で述べたバルコニー床の防水と同様、一般の現場打ちコンクリートの場合とは考え方が違っています。まず、パネルのジョイント部を線状に防水しただけのものがある。次には、パネルジョイント部を防水したうえで、雨水が集中して流れる排水溝まわりをアスファルトで、防水処理したものがある。更には、現場打ちコンクリートの建物と同様、アスファルトで全面防水をほどこしたものである。くわえて、断熱処理とその押え処理の仕方が、マンションごとにそれぞれ異なっている。大方はコンクリートパネルの上に断熱材を乗せる外断熱の手法をとっているが、外断熱層の押え方が建物によって違います。パネルジョイント部に線状の防水をして、他はコンクリート止水の考え方をとっているものは、コンクリートパネルの上に敷いた断熱材を四五センチ角のコンクリート板で押えているものが多いです。

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