管理人はだれ！？

2018年1月2日「火曜日」更新の日記

　不当表示等の誇大広告のうちで、もっとも引っかかりやすいのが、いかにも掘出し物と思わせるような書き方をしているオトリ広告です。 　オトリ広告とは、実際には無い物件や売る気のない物件を、大変良い物件のように広告し、それにつられて物件を見に来た客には、その物件が売れてしまった。だが他にもっとよい物件があるから、と他の物件を強引に売りつけるものです。 　こうした、客をつるためのオトリ物件は、非常に格安になっているのが特徴です。そしてオトリ商売の手口も巧妙になってきているのも特徴です。 　「私鉄駅徒歩○分、土地121平方メートル付、和6.6・洋8・ＤＫ4、築5年、環境日当良、転勤のため惜譲、1250万円」という新聞の四行広告をみて、広告主の不動産屋を訪れたところ、「たった今売れてしまいました。でも他に良い物件がありますから」といった手口がオトリ広告の常套手段です。 　ここまででしたら、ある程度、知識のある人なら。オトリ広告だったかと気がつくのですが、敵もさる者、最近、知識を深めている消費者をつるため、さまざまな手口を考えています。 　オトリ広告ではない、と見せかけるため、実際に広告の物件をみせ、そこに住んでいる売主の奥さんという人間まで登場させ、「こんなにすぐ売れるなんて思わなかったわ、1250万円は安かったかしら、もっと高く売ればよかった」と言わせる、というこったやり方をする業者もいます。もち論、登場する売主の奥さんというのも共犯というわけです。 　こうしたオトリ広告にひっかからないためには、極端に安い広告はオトリ広告と考え、絶対に飛びつかないことです。そして、オトリ広告はうっかり物件を見に行ったら最後、こちらが心身とも疲れ切ってしまうような強引なやり方で他の物件をすすめ、申込金や手付金を払わせられることが多いことも覚えておいてください。 　さらに、日頃から自分が購入しようと考えている土地の広さ、場所、住宅の規模が、だいたいどのくらいの価格帯にあるのか、相場の見当をつけておくことも大切です。 　そのためにも、情報をたくさん集めることが必要となります。新聞広告、折り込み広告などの中から、自分の希望条件に近いものを集め、検討して、ある程度正しい情報をもっていれば、極端に価格の安いものが目につき転勤のため、惜譲とか地主直売などという食指を動かされやすいうたい文句があったとしても、危ないなという見当はつくはずです。 　こうしたオトリ広告の他に、宅地造成などしていないのに造成済のように表示したり、建築確認を受けていないのに、受けているかのように表示したり、住宅の建てられない市街化調整区域の土地を、すぐ、または、2～3年後に住宅が建てられるかのように表示したり、○○駅から何分と大きく表示してあるが、そこは案内所で、物件の所在地は、そこからさらに十数キロも離れた山林の中で、物件の所在地は襲面にごく小さい字で印刷してある、など悪質なものがあります。