よい営業マンを品定めする場でもある
2018年2月4日「日曜日」更新の日記
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- モデルハウスへ入ると営業マンが寄り添ってくる。質問したり、アンケートに記入すると、相手は名刺を差し出す。あなたの担当というわけだ。
当然ながらいろんなタイプがいる。
「これまで他人の家ばかり100軒ほど建てましたワ」と豪語するベテラン社員もいれば、セールス・マニュアルを棒読みしているような20代の若者もいる。
営業マンというが、女性だっている。拙宅の担当は女子大を卒業してわずか半年という1年生だった。
工法によって異なるが、営業マンとの付き合いは短くても数ヵ月以上になる。一生に何度も建てるわけではないのだから、どうせならよい人から買ってあげたい。
よい営業マン選びにはモデルハウスが最適なのである。長い道中なのだから、第一印象も大切だ。話してみれば相性もわかる。
会社そのものは気に入ったのだけれど、あの営業マンではどうも、と思ったら、モデルハウスの店長に頼んで他の人を紹介してもらえばよい。
ただ、ひとつのモデルハウスに所属している営業マンは数名というところ。それでもしっくりこなかったら、その会社が他に出展しているモデルハウスを順に回っていくのだ。住宅メーカー選びは重要だが、営業マン選びも大切。気に入った人に出会わなかったら、そのメーカーを断念する位の党悟が欲しい。ただし、逆に、営業マンに惚れたからといって、よくないメーカーと契約しては、ダメ。
家を建てようとする者にとって、モデルハウスの最大の効用は、よい営業マンとの出会いの場になる点ではないか。
では、よい営業マンの条件とは何か。まずは相性。虫の好かない奴ならどんなに実績があっても、断固としてパスしよう。金を払ってまで不快な思いをすることはない。
次は仕事の能力である。名刺に宅地建物取引主任者などと肩書が印刷されているのは、勉強熱心と推測できる。
そうでない場合は、次のような質問をしてみることだ。
質問その1.「これまで何軒家を建てましたか?」
20軒とか50軒といった答えが返ってきたら、こちらの話をよく聞いてない証拠である。営業マンとして注文を取った件数を尋ねているのではない。
「まだ、建てる余裕がなくて賃貸住まいです」とか。
「もちろん私共の会社に頼みました」という返事をして欲しい。
この問いにきちんと答えられなかったときは、次の質問をしてみる。ただし先方が30歳以上の場合に限る。
質問その2.「自分の家を建てたことがありますか?」
20代の若手ならともかく、中堅以上なのに家づくりの経験がないというのは要注意である。
まずは御本人が住宅に対する関心が低いことが考えられる。クルマや旅行の方が好きなのかもしれない。一戸建よりマンション志向なのかもしれぬ。
なぜこんなことを言うかといえば、自分で家を建てた経験のない人は、家づくりの喜びや切々たる想い、痛みを理解できないからだ。1軒受注して一丁上り、などとワン・オブ・ゼムとして事務的に扱われては、施主としてはたまらない。
それでなくても営業マンはサラリーマンなのだ。愛車を持たぬ人に、休日の朝から車を洗う人の気持ちはわからない。
あるエリアを中心に業績を伸ばしているメーカーの社長はこう語っている。
自宅を建てようと思わない人は当社に入る資格はない。自分で家を建て、住んでみないと、注文住宅を建てようというお客様の気持ちはわかるはずはない。
至言といえよう。
10年社員が自宅を建てられないような会社も問題である。建築のための積み立てを奨励したり、自社製品を愛用しようとする社員を優遇しようとしてないのだろう。
若手営業マンが家を持ってないのは当然だが、どんな家づくりプランを立てているかは聞いてみよう。「あきらめてます」などというのは論外だ。
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