キャンペーンを逆手に取るテクニック
2018年2月11日「日曜日」更新の日記
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- チラシの表現はいささか大げさなものの、家づくりを計画している以上、キャンペーンを利用すべきだ。
年中やっていることを知ってチラシを裏読みできれば、何も怖れることはない。
住宅メーカーはキャンペーン期問を区切ってくるのがふつうだ。
いくつかのパターンがある。
Aパターン・・・チラシやダイレクトメールを配った日から、一定期間内(1~2週間というのが多い)に契約することを条件とするもの。
一生に一度の買い物を、エアコンやシステムキッチンのおまけで短期間に決めさせようとの作戦だ。知名度や製品に自信がないメーカーが使う傾向があるようだ。むろん例外もある。契約だけでなく、着工時期も制限する所がほとんどである。
Bパターン・・・受付期間を1ヵ月ほど取り、締切ってから抽選を行なうもの。モデルハウスの売却などに多く見られる。
申し込んだ客は1ヵ月ほどの問、他社とは契約できないことになる。自信のあるメーカーならではの足留め戦術といえよう。
Cパターン・・・棟数を限定し(例えば、。10棟になり次第、締め切らせていただきます)期間も区切る。Aパターンよりは長目の設定となる。先着順とあおってくるケースも見られる。
メーカー側にとっては都合がよい方法だ。限定10棟といっても客が数えられるわけではないから、受注が好調なら15棟契約してしまえばよい。逆に商売が思わしくないときは、期間は過ぎましたが、まだ若干余裕がございましてと営業活動ができる。
さて、キャンペーンにはこのようなパターンがあることを知ったうえで、メーカーの逆手を取る買い方を考えよう。
そのためには日頃から家族で相談し、間取りや設備の希望を固めておくことだ。予算の問題もあるし、あとの交渉の都合も考え。プランは2つ以上用意したい。
設備についても、ジャグジーバスは絶対でその次は全室エアコン設置、さらに第3希望はと順位を出しておこう。
プランがしっかりしていればAパターンのキャンペーンにも、ゆとりをもって臨める。
Aパターンに申し込む場合、募集が始まったらすぐに話をもちかけるのは感心しない。子供の入園試験の願書をもらうときや、入社試験で行列する際、誠意を買ってもらおうとの下心で早く出かけるのと違うのだ。
早く行くのは損、と断言してもよい。
なぜかといえば住宅メーカーのなかでの競争があるからだ。
キャンペーンをやるとなれば莫大な広告宣伝費が投入される。新聞には大きな広告が打たれ、テレビではコマーシャルが流れる。圧巻なのは新聞に折り込まれるカラフルなチラシだ。新聞を取っているすべての家庭に配られる。そのうち家づくりを具体的に計画している世帯は何%あるだろうか。
金をかけた以上元はとらねばならない。メーカーでは目標受注件数を定め、各支店、モデルハウスへとノルマが与えられていく。ある営業マンの話だが、成績を上げると次回の目標を増やされてたまらぬ、とボヤいていた。
このような状況では、ライバルが他社であるのはもちろんだが、同じ社内の他支店・営業所が最大の競争相手となってくる。受注獲得件数(又は金額)は冷酷な数字だから、評価もシンプルだ。出世にも直結する。
キャンペーンの末期になると、どこの営業マネージャーも成績を上げようと必死になる。そこで、キャンペーン期問ぎりぎりにあなたが声をかけるというわけだ。
お客様は神様ですというが、この場合にこそ当てはまる。余裕をもって、交渉していただきたい。人に感謝されるというのは気持ちがよいものだ。
Cパターンのキャンペーンもあせっては損。締切間際に出向いても、お役所みたいに満口ですとは言うまい。
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