部屋探しは重要!快適な生活を送る方法!あたらしくらし

トップ > 平成30年2月> 26日

照明器具・カーテンは自分で探す

2018年2月26日「月曜日」更新の日記

2018-02-26の日記のIMAGE
 住宅メーカーのキャンペーンに、リビングなどに照明器具を付けますというのを時々見かける。  このことからわかるように、値の張る照明器具は通常、本体価格に含まれていない。含まれるのは、ポーチ、玄関、洗面所、浴室、トイレ、階段室、廊下、勝手口までというのが大半だ。 要は安い部分である。家電製品などでは電池付きが標準だが、そんなことは大仰にせず態度で示すものだ。住宅メーカーは違うのである。  答はわかっているつもりで、別の営業マンに意地悪な質問をしてみた。どうしてリビングなんかの照明器具も本体価格に入れないの、という問だ。  ベテランらしい彼の返事は  「お客様によってお好みがございまして」であった。まさにプロといえよう。  お好みなら何だってあるわい。  理由はいくつか考えられる。本体価格を安く見せるため。照明器具は心理的に盲点ともいえよう。通常の価格に含めておかないからこそ、にぎにぎしく全居室に照明器具付の特典を口にできる。契約の最終段階で客にサービスを要請されたときの、手頃な玉としての役も果たす。  リビングなどには引っ掛けのシーリングが付くだけで、配色やインテリアの打ち合わせのときに、商談をもちかけてくるはずだ。  住宅メーカーやその関連会社から買うのなら、市販品と値段を比べてみるのがよい。  私の経験では、かなり高かった。モニター特典でタダだったのだが、A社の子会社の定価表を見たところ、リビング用のものが98000円もしていたからだ。シャンデリアなどではなく、8角形(タテーヨコ各々約60m)のくもりガラスでおおう、ごく普通のものだ。  もちろん定価で見積りはしないだろうが、割高に思えた。もちろん安くしてくれる(あるいはサービス!)なら毛嫌いしては批だ。ただ品揃えについては専門店の方が優れているだろうから、じっくり好みのものを探せばよい。  カーテンもむろん本体価格に含まれてはいない。  そう、住宅メーカーのカタログに載っている写真は、外観はともかく家の内部に写っているもののほとんどが、本体価格に含まれていないのだ。  ナイスミドルの父親、美しくやさしそうな姿、そして利発気な男の子とかわいい女の子、これらが幻想なのはすぐわかる。  しかし、明るいリビングの天井にある照明器具や、窓の端に寄せられている床までたっぶり届くカーテンも、すべてオプション(別料金)なのだ。  本体価格だけで建つ家の内部は、とてもカタログには使えない。  天井と壁に壁紙が貼られ、床はフローリング又はカーペット。上を見ても引っ掛けシーリングが見えるだけ。シャッターをしないと外から丸見え。そのシヤッターだって2階の窓にはオプションでないと付けないメーカーもある。  長々と説明したのは、クルマや旅行のパンフレットを見なれている人ほど、錯党に陥りやすいからだ。  住宅業界は特殊な世界なのである。このことも別の営業マンに質問したら  「私どもはお客様に夢を売るのが仕事でして」とぬけぬけと答えたものだ。  話を戻す。  カーテンについても、照明器具と同じように考えるべきだ。  レースカーテンを全室分オネダリするのも一法である。もっと図々しい(失礼。度胸のある)方は、モデルハウスにあるカーテンを指定してはどうか。  中古のモデルハウスでさえ喜々として何百万円も払って、抽選に集まる人々がいるのだ。カーテンなどそれに比べれば立派なもの。クリーニングまでしてもらえば御の字だ。

このページの先頭へ