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間取り

2018年3月2日「金曜日」更新の日記

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 地震に強い家をつくるに際して、もっとも肝心なことの一つは間取りである。  家の強弱は間取りに左右されることが多い。1階にはできるだけ小部屋を多くし、2階を大部屋にするというのが地震に強い問取りの基本である。2階に子供部屋とか書斎などの「重い部屋」がたくさんあるよりも、1階にそうした部屋があるほうが家は安定する。反対にお年寄りの寝室は2階にし たい。実はこのタイプの家の場合、阪神・淡路大震災でガラス一つ割れず、まったく無傷というケースが多かったのである。筆者の設計した家でもひび一つなかった。柱と壁の多い小部屋を1階にもってきたことが強い揺れに耐えられた原因である。  2階に大きな部屋をもっていったときは開口部をかなり大き目にとれるというメリットもある。2階は屋根を支えるだけだから、軽い屋根であれば筋交いを少なくすることも可能となる。したがって比較的大きな窓もつくりやすい。2階のリビングはプライバシーも守れるし、日当たりも風通しもよい。耐震対策としても有効である。2階がリビングならば、キッチンも2階になるが、たいして重いものではない。浴室も最近はユニットバスになってかなり軽くなっているが、風呂は1階にあってもいい。収納あるいは物置も2階よりは1階のほうがいいだろう。  ところで、「く」の字状にするプランは、揺れる方向によって、お互いを支える形となり強度が増す場合もある。三角の家も耐震性は高い。私の事務所で採用するプランとしては、風通しおよび日当たりが得やすいために、対角線からさらにもう一つの空間を 対角線でつくるプランニングがあるが、これも水平力に対して非常に効果的である。45度ずらしのプランは、あらゆる方向の地震に対して、強度が増すというメリットがあるのである。

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