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リフォームは耐震補強のチャンス  

2018年3月3日「土曜日」更新の日記

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 リフォームブームが続いているが、その目的とするところは、子供部屋をつくる、システム・キッチンを入れる、風呂を快適にする…などが大方のところであろう。リフォームの際に耐震構造まで考え、その対策に費用をかけようという人はこれまでは少なかった。  私たちも、リフォームのお手伝いをすることがよくある。最初に予算があって、それをもとにリフォームを始めるわけだが、実際に壁をはがしてみると、柱や土台がボロボロに腐っていたり、あるいは配管が錆びついて水漏れしている…などというケースにぷつかる場合もある。  住まいというのは、住み始めた瞬間から古くなる。新築といっても3年もすれば、家のアチコチにヒビやシミ等が浮き出てくることもある。小さなサビーつとっても、家の耐震性を弱めることもあるし、将来、重大事故につながりかねないものもある。安易に見逃してはならないが、いずれにせよ、具合の悪い状態を見過ごして仕上げをするわけにはいかない。補強ないしは造 作の入れ替えを提案することになる。そうすると、ほとんどの建主は「とんでもない」という顔をする。構造を直すための予算アップはなかなかむずかしいのが現実である。  しかし、いくらシステム・キッチンやバブル・バスに金をかけたところで、いったん大地震が起きれば構造の弱い家はひとたまりもない。たった一本の柱が細かったり、1か所の土台が腐っていたためにすべてが灰燼に帰してしまうのである。  リフォームは家の耐震構造に手をつける最大のチャンスである。リフォーム時には壁をはじめ床、天井など、住まいの内張りをはがすことになるからである。  これなら基礎、柱、梁、壁、配管…など、家の主要構造が点検できる。その上で、必要があれば、「外側に新しい基礎をつくる」「通し柱を立てる」「既存の柱に添え柱をあてがう」「床梁を補強する」などの工事をリフォームに先立って行うこともできるのだ。  この構造施工とリフォームの費用は、仮に30坪(100平方メートル)くらいの家であれば、1000万円ほどかかる見当とする。もっとも、システム・キッチンやバプルーバスあるいは内装のグレードをすこしずつ落とせば、700万円程度に抑えることもできる。環境改善と同時に耐震改善がこの価格で可能になるのである。これを耐震構造の見直しだけを独立してやると、かなり割高になる。 そのために、わざわざ壁を壊したりしなくてはならないからである。30坪の家で考えると、「筋交いを補強」し、「つっぱり棒をあてがい」「ほおづえを添え」「コンクリートパネルで壁の両面を太鼓ばりにする」などの場合、約4~500万円はかかってしまう。

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