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老人は間取りを変更し2階に住む

2018年3月12日「月曜日」更新の日記

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 家の中でもっとも安全な場所は2階である。  私はかねがね、「お年寄りは2階に住みなさい」と提唱している。ただし、この場合は、瓦葺き屋根の2階は除く。階段の傾斜はゆるくつくり、階段には両側に手すりをつけるという前提がある。  また、いざ地震がきたら、「3階の真ん中に座っていなさい」とおすすめする。たとえ1階が潰れても、ここにいれば、救出される可能性が高い。阪神・淡路大震災でも、映像や写真で見るかぎり、家全体がペシャンコになり、瓦礫同然になっているのに、2階にいた人は助かっている例が結構ある。  実際に現場へ行ってみると、たしかに1階はひしゃげている。一方、2階はよく調べると、傾いてはいても半分くらいの損壊でとまっている。2階のメリットはほかにもある。風通しはいいし、視界も広い、プライバシーも確保できる。だからお年寄りに最適なのである。  トイレが安全だといわれるが、ほんとうだろうか。今度のような強い地震を考えると、私はこの通説には首をかしげざるを得ない。たしかに、トイレには狭い場所にもかかわらず4本の柱が立っている。これが倒れたり折れないかぎりは、安全度は高いかもしれない。  しかし、阪神・淡路大震災のように、家が上下に揺れ、4本の柱が全部いっしょに倒れ、壁が損壊するようなケースでは話は別である。いまのトイレは便器も大きいので、柱が倒れた場合、空間はきわめて狭くなってしまう。だから、極端な場合は便器と壁にはさまれて圧死する可能性も出てくる。  風呂場はどうだろうか。ここも安全ではない。ドア、窓、カガミにガラスがあり、壁と床はタイルである。ガラスが飛び散るのはもちろん、タイルも割れたり、ずり落ちてくる。前にも触れたように、古い家では、風呂、トイレが北側におかれ、湿気で構造がやられていることが多い。そうすると、柱は折れやすいし、家もその方へ倒れこんでくる。だから、「それ、トイレ、風呂場だ!」という先入観で、こういうところに逃げこまないほうがいい。  家の間どり次第では、どちらに転ぶかが、あらかじめ予想できる家屋もあるので、以下に紹介する。 ①道路側に車庫があって柱が2本しか入っていない。あるいは店舗があって、シャッターがついている家は道路側に倒れるので、そっちへ逃げてはいけない。 ②北側の構造がやられている家は構造の弱い北側に崩れる。 ③総2階のそのほとんどが南ないし東に倒れる。これは、こちらの方向への開口部がおおいからである。事実、たいていは南に大きな窓がある。とくに1階がリビングだと、1間半か2間ガラスになっていることが多い。東も同様である。

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