脱出ルートに邪魔なものはないか
2018年3月13日「火曜日」更新の日記
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- 今回の地震に際しては、次のようなアクシデントもあった。その家では寝室とリビング・ダイニングが隣り合っていて、ドアで隔てられていた。運が悪いことにはそのドアは外開きで、その向こう側に冷蔵庫と茶ダンスが配置されていた。
地震の衝撃とともに、冷蔵庫と茶ダンスは重なりあうように倒れ、寝室のドアに当たって転倒した。
揺れが収まったとき、寝室の中にはその家の夫婦がいた。幸い怪我はなかったものの、2人して力をふりしぼっても、ついにドアを開けることができなかった。
最後には、窓から脱出してことなきを得たが、これがお年寄りや病人だったらどんな惨事を招いたかわからない。
この例が示すように、ドアの周辺には倒れかかってきては困るようなものは、絶対に置いてはならない。阪神・淡路大震災において、被災者が戸外へ逃げられなかった一つの理由は、こうしてドアが開かなかったためである。
マンションなどの玄関のドア付近も、とくに注意が必要である。日本の場合、外開きのドアが多いが、これとて安心はできない。
大きい下駄箱やら物入れなどが倒れたとき、壮健な者がそこにいないと、これらは除去できない。大人がいなかったり老人しかいなかったりすると、閉じこめられてしまう可能性もある。
地震の際に、誰がどんなルートで外に脱出するのかは日頃から話し合っておく必要がある。たとえ家具が倒壊しても、そのルートを邪魔しないように家具を配置しておかなくてはならない。火の手が間近に迫ってくる場合を考えれば、このことの重要性は明らかである。
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