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生命保険はどうなる

2018年3月18日「日曜日」更新の日記

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 一口に「保険」といってもさまざな保険がある。大きく分けると、私たちの万一の場合に備える「生命保険」と建物や家財など物の損害に備える「損害保険」とがある。つまり、地震で亡くなったり、ケガをした場合に対象となる保険は生命保険というわけだが、結論からいえば、地震の場合も生命保 険(亡くなった場合は死亡保険金)は下りる。しかし、生命保険の契約のしかたによっては、当然受け取れるものと思っていた保険金が全額もらえないケースもあるので注意が必要だ。  たとえば生命保険には、定期保険、養老保険、終身保険、定期付き養老保険、定期付き終身保険といろいろな種類があるが、いま生命保険会社もよく勧めるし人気も高いのが定期付き終身保険。終身保険とは、その名のとおり死亡保障が一生涯ある保険だが、保険料(掛金)が高い。そこで、保険料 の安い定期保険と組み合わせて、しかも終身保険並みの大型保障を狙ったのが「定期付き終身保険」というわけだ。  仮に【死亡保険金=7000万円、災害割増特約=500万円、保険料払込満了=65歳】という定期付き終身保険に加入していたとしよう。この場合、死亡保険金の内訳は、保険料を安くするために「終身保険=500万円、定期保険特約=6500万円」と、終身保険部分を少なくしているケースがほとんど。  この人が、たとえば病気で亡くなった場合の死亡保険金は7000万円、事故や災害で亡くなった場合(地震による場合も含む)は災害割増特約の500万円がプラスされて7500万円の死亡保険 金がもらえる(傷害特約を付加していればその分もプラスされる)。  ところが、保険料の払込みが済んだ66歳以降に亡くなると、定期保険特約部分の6500万円が消えて、仮に地震によって亡くなっても、死亡保険金は[終身保険500万円十災害割増特約500万円]の計1000万円しか下りない。生命保険に加入していても必ずしも万全とはいえないのである。  このように、生命保険には意外な落とし穴がある。今回の阪神・淡路大震災では高齢者がたくさん亡くなられたから、とくに、高齢者が加入している生命保険はチェックが必嬰だろう。あなたも、さっそく自分や家族の保険証券を手元に置いて、 ・死亡保険金は年齢によっていくら受け取れるようになっているか ・災害割増特約や傷害特約は付加したか ・その特約はいつまで有効か  などについて調べておくとよい。加入保険の種類によって仕組みが違っているので、わからないことは生命保険会社の担当者に聞いたほうがいい。  なお、もともと生命保険は天災による保険金支払いを想定して保険料の算定をしていないので、たとえば地震の場合、規模によっては、災害割増特約や傷害特約が減らされたり、支払われなかったりすることがある。しかし阪神・淡路大震災では、各生命保険会社とも全額支払うことにしているようだ。  生命保険は死亡保障のためだけに加入するものではないので、ほとんどの人が入院関係特約を付加しているはず。たとえば「災害入院特約」を付けていれば、地震でケガをした際に、入院給付金や手術給付金が支給される。この特約を付けていない人は付けたほうがいいし、入院特約の保険料は安いので増額するのも一法。これも保険証券でチェックしておきたい。  なお地震で亡くなったり、ケガをした場合には、公的な保険である健康保険や国民健康保険から埋葬費や療養費、傷病手当金なども支給される。

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