部屋探しは重要!快適な生活を送る方法!あたらしくらし

トップ > 平成30年3月> 23日

テーブルの下に隠れろ

2018年3月23日「金曜日」更新の日記

2018-03-23の日記のIMAGE
 地震が起きたら、揺れがおさまるで無闇に動き回らないことが大切である。とくにマンションや団地では、あわてて外に飛び出さないことが肝心だ。マンションの本体は崩壊しなかったが、非常階段が崩れ落ちたケースも少なくなかった。仮に、機敏に非常階段を逃げ降りたとしても、途中で非常階段が崩れたら逃げ場を失う。外壁や高架水槽などの落下物でケガをする危険性もある。  ベランダはどうか。エアコンの室外機はやむを得ないにしても、大きな収納や段ボール箱が置いてあったり物置となっているようであれば、逃げ場を失い助からない。そもそも張り出したベランダは、構造的に弱いつくりになっており、重いものを置くなどもってのほか。ベランダへのモノの放置に対しては、法的規制が必要なくらいである。  西宮市で被災したOLは、台所にいた母はテーブルの下、本人は家が崩れてもすぐ飛び出せるよう玄関のドアをすぐに開けたというが、これは大正解。ドアがゆがんで閉じ込められる恐れがあるので、動ける余裕がある場合は、ドアや窓をまっ先に開放して出口だけでも確保しておきたい。  万一、エレベーターに乗っているときに地震が起こったら、すぐにすべての階のボタンを押し、止まった階で降りる。地震時管制装置がついている場合は、地震発生と同時にもよりの階に停止するので、そこですぐ降りるようにしたい。  学校では、地震がきたら机の下にもぐれと教えられる。では、家の中でとっさに身を隠せるような安全な場所はあるのか。四本足のテーブルである。この下に隠れた人は助かっている。神戸市のある主婦は、地震の起きる直前、食堂で子供たちの食事を作っていた。そこへ突然の轟音とともに激しい揺れ。びっくりしてテーブルの下にもぐりこんだ。ほこりがボワーッと立ち上がり、隣家の瓦が落ちてくる音がした。重さ30キロほどのワイドテレビが3メートルあまりも放り出され、下にあったストーブはペシャンコ。揺れがおさまり、冷静になって辺りを見渡すと天井の梁まで落ちていたと述懐している。「足が立たず、何もできませんでした。四本足のテーブルがこんなに頼もしいとは思わなかった」とその主婦は感想をもらしている。  同じテーブルでも、真ん中に1、2本足がついた洒落たテーブルは地震には弱い。落下物の重量に耐えられず、ものの見事に足がバーンと折れてしまう。照明器具が落ちたり、物が放物線状に飛んできたときには、大きな四本足のテーブルのほうが安定している。上から落ちてくるものから身を守れると同時に、下に隠れることによって冷静になれる。ふだんはテーブルやベッドとして使えて、地震のときには中に隠れることができるカプセルのようなものが欲しい。

このページの先頭へ