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避難所は10分以内で3か所

2018年3月28日「水曜日」更新の日記

2018-03-28の日記のIMAGE
 避難場所の案内や危険区域、食料・毛布の備蓄、井戸などを記した「防災マップ」は各市町村で作成しているようだが、一般家庭にまで行き渡っていないのが実態である。いざ、地震や火災が起きたときにどんな行動をとるべきか、「家族防災会議」を開いて対応策をあらかじめ話し合っておくとよい。  それと同時に、日ごろの防災チェックも必要である。家具類が倒れないよう固定されているか、ガラス戸棚などに飛散防止フィルムが張られているか、非常持ち出し品は万全か、浴梢やバケツに水は張ってあるか、消火や応急手当の方法は理解しているか、どこから逃げどこに避難するか。  とくに避難場所の確認は重要で、月に一度は家族で避難シミュレーションをしておきたいくらいである。歩いて500メートルくらいのところに小学校がある、あるいは、こちらへ行くと中学校がある、ちょっとした広場やグラウンド、避難するのに適した場所はどこにあるか、まず、それをシミュレーションしてみたい。しかし、これだけでは不十分。なぜなら、災害時には、避難所へのルートがどのような状態に変容するか予測しがたいからである。電柱が倒れ、建物や塀が崩れ、歩道橋や用水路もすべて遮断されるという最悪の事態を想定しなければならない。そのことを家族が一緒に散歩することで実際に確かめてみる必要がある。  年に一度などと悠長な態度ではダメである。老夫婦なら毎日、目をつぶってでも行けるような避難所に散歩するのが望ましい。避難所まで実際に歩いて確かめる。実行するか否かは生死の分かれ目と言っても過言ではない。  行くのに時間がかかる避難所は現実的ではない。 都内には、平常時でも、歩いて数時間かかる広域避難所がある。これなどは、行政サイドにもっと見直しを図るべきだと声を大にして言いたい。広域避難所の近くに住んでいる人以外は、大多数が行けない現実を思い知るべきである。  リュックを背負って避難する場合、平常時10分間で行ける距離が限度。それでも、障害物が出てくれば、すぐに20分~30分はかかる。避難所の広さは最低でも100平方メートル。運悪く大火災が発生し、火炎が風上のほうから迫ってきたときでも、これくらいの広さがあれば逃げられる。  しかし、1か所確保しただけでは安心できない。なぜならば、そのときの風向きで、どこで火災が発生するかわからないからである。少なくとも徒歩で10分以内の距離のところに3か所は確保しておくことが必要である。  148万人が被災した関東大震災の大火災で延焼を阻止したのは公園と緑地だった。阪神・淡路大震災の被災地では、延焼を阻止する緑地が不足し、避難路が狭かったことが被害を大きくした。公園も秋は枯れ葉に引火するおそれがあることを考えれば、理想的な避難所は、小中高等学校のグラウンド、または市民グラウンドや広い駐車場ということになる。  小中高等学校など鉄筋コンクリートの建物は、屏風になって延焼をくい止めてくれる利点もある。家族とは、3か所の避難所のどこかにいるということを約束し、よほどのことがないかぎり動かないことが大事である。

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