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高齢者や障害者のおふろ

2018年4月1日「日曜日」更新の日記

2018-04-01の日記のIMAGE
 お年寄りの日常生活や自立度を調べるアンケートで、いろいろな項目が聞かれます。  食事やおふろやトイレなど室内の動作から外出のことまで、「1人でできる」、「ちょっと介助があればできる」、「全面的介助が必要」、「全く不可能」などと数段階に分けて聞かれます。そして統計を取ってお役所が、市民の保健・福祉の施策の基礎資料としたり、マスコミなどが高齢者の生活の実態を報道したりするわけです。  ところが、こうした調べ方で出される数字は、往々に正確さを欠く場合が多いのです。  たとえば、おふろの縁が昔のような高い浴槽で、またいで入らなければならないような場合は、足腰の不自由なお年寄りには、たとえ普通に歩けても、一人の力で入ることは困難です。しかし、温泉によくあるような、お湯の面が床面とあまり変わらない埋め込み式のものでしたら、楽に体を入れることができます。  実際の住まいでは、完全な埋め込み式は設置が難しいので、半分埋め込みの浴槽にするのが実用的なのですが、これでもまたぐのはかなり楽になります。さらに適切な位置に手すりを設け、おふろの縁と同じ高さに腰掛けられる平らな部分を作っておけば、お年寄りはまずそこに腰掛け、足をめぐらせて入れます。  おふろがどのようにできているかによって、入浴という生活動作は、可能になったり、不可能になったりするわけです。  介助は、必要な人には不可欠ですが、日常生活で住まいが関係する部分では、作り方、改造の仕方次第で、高齢者や障害者のADL(日常生活動作)はぐんと向上していきます。 介助という大変な負担が軽減されるぱかりか、介助される側の気苦労も解消され、また生きがいも生まれて来るというものです。

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