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住宅改造で大切なこと

2018年4月8日「日曜日」更新の日記

2018-04-08の日記のIMAGE
 昔はお年寄りに限らず、けがや病気をして、病気そのものは治っても、足腰が弱って寝たきりの状態になれば、病人扱いされ、本人もすべてをあきらめたような生活しかできませんでした。  しかし、現代では歩けない場合は車いすの利用が考えられ、さらに車いすの世話になるより前に、適切な四肢の訓練を受ければ健常人とさして変わらない生活ができるようになっています。  また、たとえ完治不能で寝たきり状態になったとしても、その人の残った機能や能力に応じて身体的、精神的に最善のリハビリを受け、介護を受けながらも快適な生活を過ごしている人もいます。  今や病気の治療とリハビリは、医療行為として表裏一体の関係にあることは常識になっています。そのリ(ビリの世界で大きくクローズアップされてきたのが理学療法士(PT)とか作業療法士(OT)とか呼ばれる人たちの働きです。  PTもOTも医師や看護師と同様に、国家試験で認知された医療職です。PTは、病気やけがで身体が不自由になった人を訓練して、基本的な運動能力をまず回復させることを職務とします。OTは、身体や精神に障害のある人に、さまざまな作業や訓練を与えて、日常生活や社会復帰ができるように援助します。  リハビリは、病院や施設だけで行われるのではありません。最近は介護保険などとも関連し、在宅のままリハビリを受けるケースも増えてきました。  人生50年といわれた時代からの伝統的な日本家屋は、障害を持つ人たちに決してやさしいものではありませんでした。トイレや浴槽の改修、段差の解消、手すりの設置など、住まいの改造に積極的に取り組まなければリハビリの効果は半減してしまいます。  リハビリの専門家は患者の状態をよく知っています。特に、家庭生活のさまざまな局面を知っているPTやOTの助言は、住まいの改造に不可欠なのです。  トイレにL字型の手すりがよい、といわれた大工さんが、勝手に逆L宇型に取り付けてしまったとか、高さが不適切であったために廊下の手すりが役立たずで、タオル掛けに化けてしまったなど、笑えないケースが続出しています。  高齢者や障害者のための住宅の改造には、医師や看護師、PT、OT、建築の専門家などさまざまな職種のネットワークづくりが大切です、殊にPTやOTと大工さんの協力は不可欠です。手すり一つとってもその位置や太さなど、きめ細かい配慮が必要なことを忘れてはなりません。

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