管理人はだれ！？

2018年4月11日「水曜日」更新の日記

　冬、ドアのノブ（握り）に触れたり、車に乗ろうとするときに、ピリッと強い電撃ショックを受けることがあります。セーターを脱ぐときにパチパチ音がしたり、スカートが靴下にまとわりついて困ることもあります。このような現象は、みな静電気のせいです。 　電気を通しにくいものに摩擦を与えると、電気がたまる（帯電といいます）ため、それがはけ口を求めて一挙にほとばしり出ると電撃となります。大規模なものになると、工場や炭鉱で粉塵爆発の原因になったりします。自然界では最大の静電気は「雷」です。 　すべてのものには、プラスとマイナスの電気が同じ量だけ含まれ、バランスを保っているのですが、それがいったん崩れると静電気が生じます。しかし、周りの物体が導電性（電気を通しやすい）のものですと、プラス側からマイナス側へと自然に流れていってしまうため問題は起こりません。しかし、カーペットや衣類など同じ繊維でも、少しでも水分を含んでいれば電気は流れやすいため、周りの湿度が高い間は問題が起こりませんが、冬に乾燥して湿度が低くなって導電性が低下してくると、摩擦によって静電気がたまって問題を起こしやすくなってきます。 　繊維は水分の多い順から、植物繊維（綿など）→動物繊維（絹、羊毛など）→化繊（ポリエステルなど）となっており、化繊が最も帯電性があります。乾燥した室内でカーペットの上を、化繊のスリッパなどを履いて歩いた場合などは要注意です。温度が高くなると、空気中にある水分量が変わらなければ湿度は低下してきますから、冬の暖房時には適度な湿度（40％くらい）を保つことが大切です（しかし、あまり過度の加湿は結露など弊害が 大きくなりますから要注意です。特に廃ガスがそのまま室内に出てくるタイプ〈開放型〉のストーブの場合は、灯油やガスの燃焼で水分もたくさん出てきますから、その上にやかんなど乗せて湯気を出す必要はありません）。 　しかし、湿度の調節はいつも期待できるわけではありませんので、電撃を受けないための配慮は不可欠となります。金属製のドアノブの電撃対策のイロハとして次のような知恵が役立つでしょう。 1布製のカバーを付ける。 2触る前に手を洗うかウェットティッシュに触る。 3触れるとき、キーのような金属をまず当てて先端から放電させる（このとき火花が出ます）。これは特に自動車のドアを開けるとき有効です。 4何もないときは最後の手段として、中指などで強くノックします。ノックの痛みが電撃のショックをかき消してくれます。

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