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おふろの在り方

2018年4月17日「火曜日」更新の日記

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 おふろは、健康に住まう上で欠かすことのできないものの一つです。日本人は特別おふろ好きの国民といわれています。  昔は、おふろを自宅に持っている人は少なく、また持っていても燃料の節約の意味で隣近所で「もらい湯」をしたり、おふろ屋さんに行ったりしたものでした。最近ではどの家にも浴室が設けられ、若い学生や独身者用の小さなアパートでも、バス、トイレのないものは見向きもされなくなっています。さらにふろ釜は、ただ浴槽の湯を沸かす機能だけでなく、シャワーも付けたものが普及しています。せっけん流しが簡単にでき、夏にはおふろを沸かさなくてもシャワーで手軽に簡単に汗を流せる便利さがあります。  高齢化時代を迎えた昨今の傾向として、在来の高く、またいで入る浴槽は、高齢者にはきついので、浴槽を温泉のように埋め込み式(といっても全部埋め込むと逆に出入りに不自由しますから、埋め込みの程度は半分くらい)にしたり、浴室と脱衣室との段差をなくしたりするようになってきています。  しかし、既存の住まいの浴室の改造は手間も経費もかかります。特にRC(鉄筋コンクリート)造りのマンションなどでは改造はまず不可能ですから、せめて頑丈で十分な大きさの台や腰掛けなどを用意するようにしたいものです。  体の自由が利かない在宅のお年寄りや障害のある人にとって、入浴は大変な仕事です。 在来のおふろしかないお宅で、介助も不可能な人のために、各自治体で入浴カーの巡回サービスも行われていますが、回数は週一回ほどに限られ、とても入りたいときに入れる状況ではないようです。最近いろいろな福祉器具が開発される中で、入浴用リフトと称する機械があって、入浴者を宙づりに持ち上げて浴槽に入れる装置をよく見掛けます。健常者はなるほど便利と思うかもしれませんが、実は高くつり上げられるお年寄りにとっては「恐怖」そのものであることを教えられました。  「慣れ」の問題かもしれませんが、健常者が障害者やお年寄りのために「善かれ」と思ってやることの中に、人権を無視した健常者の無知と傲慢さが見え隠れすることを反省しなければならないと思います。利用しやすく、介助することも容易な浴室は、住居の新築のときに、後の改造のことも考えて設計しておかなければなりません。トイレの場合と同様、これからの浴室は面積も十分に取っておくことが大切です。  最後に家庭内事故は浴室が最も多いことを忘れないでください。特にお年寄りや赤ちゃんが滑って転んだり、溺れたりする事故が後を絶たないようです。

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