管理人はだれ！？

2018年5月11日「金曜日」更新の日記

　そうは言っても、2世帯が一緒に暮らすとなると、一定の配慮は不可欠です。たとえば、音の問題。うるさいと思うか温もりを感じるかは、気持ちの持ちようによる面がかなりあります。よく言われることですが、顔見知りの人の生活音はそれほど気にならないのに、よく知らない人だとなぜか耳障りなものです。一緒に交わって暮らす2世帯交居で、生活音を騒音ではなく、むしろ心地良く感じる気配に変えるには、ソフトとハードの両面から考えておくといいでしょう。 　ハード面では、建物の構造や間取りの工夫が重要です。騒音の発生源や音の伝わり方などに応じて、いろいろな対策が考えられます。 ソフト面では、生活のルールを決めておくことが重要です。例えば、夕食後は室内で飛び跳ねたりしない、洗濯機を使う時間を決めるといったこと があげられます。こうしたルールは、子ども（孫）達に生活上のちょっとした気遣いや規律を身につけさせるきっかけにもなるでしょう。」 テやヨコの関係もちょっとずらしてみる 　2世帯交居では、一緒に暮らす家族が増えるので、核家族に比べて人間関係の数そのものが大幅に増えます。1対1だけでなく2対1、3対1な どバリエーションも豊富。そうした中で、親子のタテ関係、夫婦のヨコ関係自体も、少し見直してみるといいでしょう。 　例えば親世帯は、既に子育ても終わり、自由な時間があります。しかも、かつてのような夫唱婦随ではなく、いろいろな経験を積んできて、夫婦が 相互に自立したり役割分担したりという関係になっています。親世代の夫婦間の意識に結構食い違いがあるのは、ある意味自然なこと。そこで、親 世帯には夫婦それぞれの個室を用意するといった配慮も重要になってくるでしょう。 　せっかく交わって住むのであれば、いろいろな角度から意見を出し合い、これまでの常識にとらわれない自由な発想で間取りなどを考えてみるのが お勧めです。