部屋探しは重要!快適な生活を送る方法!あたらしくらし

トップ > 平成30年7月> 16日

工事に必要なもの

2018年7月16日「月曜日」更新の日記

2018-07-16の日記のIMAGE
最盛期には150人を超える作業員が昭登の指揮のもとで髓いた。工事には大量のコンクリートが必要であった。当時の帯広には、生コンミキサーはまだ10台くらいしかなかったので、ピストン輸送で現場までコンクリートを運んだ。コンクリートは生ものである。手配のタイミングがずれれば使いものにならなくなる。しかもコンクリートの打ち込みは夜中が多い。輸送の途中で時間待ちの運転手が寝込んでしまうというトラブルなどもあって、心労の連続であった。本体工事と並行して行われた沈澱池、貯蔵池の土木工事も日崎建設にとって初めて経験する大型事業であった。とくに取水口工事は鉄道の鉄橋下を潜らせるという工事で、技術的にも難工事といわれていた。昭登はこの工事のために、青函トソネルの試験掘りをやった業者を探して頼み込み、これも無事完成させることができた。そして、社運を賭けた一大事業は無事完了し、納期に引き渡すことができたのである。地元のどの業者も手を出すことができなかった難事業を完遂したことで、〇〇建設の名は名実ともに確固たるものとなった。しかし、昭登の体には病魔が潜んでいたのである。撥粉工場の建設工事が最終段階に入ったころから、昭登は激しい疲労感を覚えるようになっていた。疲れが出たのか、風邪をこじらせたのだろうと軽く考えていたのが間違いのもとだった。

このページの先頭へ