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社員の気持ち

2018年7月17日「火曜日」更新の日記

2018-07-17の日記のIMAGE
まさかこれが以後3年にわたる闘病の始まりとなることを昭登はまだ自覚をしていなかった。昭登は高熱にうなされ、食欲がまったくなくなってしまった。3月3日、帯広市内の病院に入院した昭登に、医師は肝炎であることを告げた。すでに黄疸も出ていた。その黄疸は結局3年間続いたという。経営者に入院された会社の業績は次第に落ちていった。昭和44年に4億1600万円あった売り上げは、翌年3億3000万円となり、そして昭和46年には2億6700万円と下降した。専務職にあった妻の紀子と社員1同は一丸となってがんぱったが、昭登が健在のときのようにはいかない。「日崎の社長は再起不能だそうだ」「つぶれるのは時間の問題だな」という悪意の噂が飛び交い、社員の気持ちも動揺した。一方で業界内には昭登の人柄を知る経営者も少なからずいた。それらの人々から温かい手がさしのべられ、噂に耳を貸さずに支援してくれる金融機関もあった。「この人たちのことは終生忘れることができません」と昭登は語る。病状は1進1退を続け、結局、札幌の北大付属病院に転院することになった。北大付属病院での治療によって、病状は少しずつ快方に向かっていった。

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