部屋探しは重要!快適な生活を送る方法!あたらしくらし

トップ > 平成30年7月> 21日

構造計算書偽装事件

2018年7月21日「土曜日」更新の日記

2018-07-21の日記のIMAGE
どのようなプロセスを経て欠陥マンションが建てられてしまうのかという問題を解明しなければなりません。しかし、これは非常な難問です。ひとことでいえば、建設業界という人的ブラックボックスと、建築技術という技術的ブラックボックスが連動して引き起こされるものです。欠陥マンションは二段階のプロセスを経て建てられます。①設計段階での設計図書(構造計算書等を含む)そのものの偽装。②施工段階での手抜き工事。今度の構造計算書偽装事件は、まさしく①の段階に該当します。ところが、実際は、②の段階で欠陥マンションになってしまう例が多いのです。つまり、設計担当の建築士は適正な図面・計算等を行ったにもかかわらず、現場の工事長の判断で図面どおりに施工しない場合です。ここでお気づきの方も多いと思います。①と②両方行われる場合もあるのではないかと。そのとおりです。今回の事件でも、現場を調査した結果、図面の段階で鉄筋等が減らされ、さらに工事段階でも減らされた事実が判明しました。これは大変おそろしいことです。二重に手抜きがされたわけですから、より低い震度の地震でも倒壊しかねません。したがって、マンション購入者はつねにこの二段階に着目すればよいのです。①図面や計算書にごまかしや偽装はないのか。②はたして図面どおりに建てられているのか。

このページの先頭へ