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構造設計者の偽装

2018年7月23日「月曜日」更新の日記

2018-07-23の日記のIMAGE
二段階思考が欠如していたことと(そもそも彼らには実施物件の経験がないことがほとんどです)、建築をチェックしてブレーキをかける本来の機能より、アクセルを踏む力が作用したことにより、意識的・無意識的に図面の偽装や工事の手抜きを見逃していたからです。ちなみに、これは前述の人的ブラックボックスを意味します。このような実態が続くかぎり、自分自身が検査梭関になるしかありません。それはけっして難しいことではないのです。マンションを購入するにあたって、その物件がどのような人たちによって設計されているのかを知ることは得策です。自分の買う物件をただ漠然と見るのではなく、分析的に見るきっかけになるからです。マンションのような規模の大きな建築物の設計では、意匠(デザイン)、構造、設備、電気の四種類の設計担当者が分業します。このうち、意匠設計者をアーキテクト(建築家)と呼んでエンジニアである他の三者と区別する傾向があります。また、意匠設計者が全体を統括する役割を持つことが一般的です。ご存じのように、今度の耐震性能偽装事件では、もっぱら構造設計者の偽装が問題となりました。そこで、施工業者、役所と責任のたらい廻しとなったわけですが、実はその前に、構造図面にも責任を持ち得る意匠設計者の責任も大きかったはずです。

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