管理人はだれ！？

2018年7月26日「木曜日」更新の日記

住民は、水逆代に噴水と池の清掃賞、さらに水を流すためのモーターのメンテナンス費用に、毎月数十万円かかっていることを、そのとき初めて知ったのだった。彼とすれば、他の住民が運営費用について次第に大げさに騒ぎ始めるのを横目で見ながら、何をいまさらという感じだった。水を使って流すというからにはタダであろうはずがないではないか。何をいまになって騒いでいるのだ。彼自身もさすがに、月いくらということまでは把握していなかったが、自分が購入前に営業マンに尋ね、それなりに費用がかかるということは理解していた。その金額については住民全員から徴収される竹理費によってまかなう、ということも把握していた。その後住民の間では何度もこの件についての話し合いの場がもたれたのだが、結局、いったん噴水の水を止めて様子をみようということで決議が成立してしまった。以来、そのマンションの池はカラカラに乾いたままである。まさに彼とすれば、なんのためにこのマンションを買ったのかわからないというような思いもかけなエントランス前には数多くの樹木と、ひときわ目立つシンボルツリーがされ、まさに緑あふれるマンションというのにひかれて購入したところ、3年もしないうちにその付加価値が見るも無残な姿へと変貌してしまったというのである。