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気密性を保つのに役立つもの

2018年9月11日「火曜日」更新の日記

2018-09-11の日記のIMAGE
出入口が開き戸や浴室用のアルミサッシのときには、その構造上完全に平らにすることはできませんので、将来ここまでやろうという場合には敷居も凹凸の少ないものを選び、洗い場の蛇口の高さも、床が高くなってもなんとか使えるように最初から高めに取りつけておきます。トイレのドアの下。脱いだスリッパがひっかからないようにトイレの床全体を少し高くするのが一般的になっているので、ここには普通は5、6㎝から10㎝ぐらいの段がつきます。でも。扉から少々離れたところにスリッパを脱ぐことになっても生活に支障はきたさないと思いますので、私の設計ではなるべく平らに近づけています。各個室のドアの下には、普通の人にもちょっと邪魔かなと思われるぐらいの大きな沓摺がつくことが多いようです。隣り合う床の仕上げが違った場合に工事上の都合がよいというのが主な理由ですが、これは部屋の気密性を保つのに役立ち、後でカーペットなどを敷いてもドアに引っかからないなどよい点も多いのです。私の設計ではあまりめだたないように小さいのをつけたり、ぜんぜんつけなかったりと、場所によって使い分けています。和室のまわりには3㎝ぐらいの段をつけるのが普通で、これをなくすとちょっと違和感があるのはいなめません。3㎝ぐらいなら、必要な時期がきたとき、斜めの当て木をしただけで間に合わせてもまったく差し支えないことでしょう。平らにしてしまうこともありますが、住む人の考え次第です。一引戸の敷居。例えば納戸と廊下の間にある引戸に床から飛び出た敷居はまったく無用のものと思いますが、何もいわないとついてしまうことが多いので注意しましょう。一階の掃き出し窓の敷居。テラスなどとの段差ではなくサッシより室内側につく見切りの部材が、普通、床より高くなることを指しています。でも、室内のホコリをホウキで掃き出すことはできないわけです。これも工事上の都合そうなってしまうのですが、ドア下につく沓摺の場合と違ってよいことはなにもありません。嫌な場合は前もって平らにしてもらいたいとはっきりいっておきましょう。ここにあるもうひとつの大きな段差-テラスとの段差は、浴室の場合と同様に水が関係してきますので、まったくなくそうとすると特別のことをしなくてはなりません。ただし、もしホコリが入りやすくなるのが気にならなければ、木製のスノコなどを室内からなるべく平らになるように続けるとすばらしい戸外室として生かすこともできるでしょう。

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