部屋探しは重要!快適な生活を送る方法!あたらしくらし

トップ > 平成30年9月> 15日

生物反応槽と呼ばれる水槽

2018年9月15日「土曜日」更新の日記

2018-09-15の日記のIMAGE
合併処理浄化槽に流れ込む汚れは、主として有機物である。そこで、排水の浄化には、この有機物をバクテリアの作用で分解させるという、生物的な処理法が用いられている。生物的な処理方法というと、いかにも先端的で難解な技術を連想させるのだが、ありていにいえば、この処理法とは、自然の川や沼が汚れを自浄する作用とまったく同じ原理である。川や沼には、目にみえないような微生物が無数に住んでおり、この微生物が有機物を分解して、結果的に汚れを浄化する。浄化槽はこの自然のメカニズムを取り入れたもので、生物反応槽と呼ばれる水槽のなかで微生物を繁殖させ、ここに汚水を流し込み、汚れの成分である有機物を分解し、元通り、きれいな状態に戻すのである。大森は、浄化槽技術、そして日本におけるディスポーザー排水に関するパイオエアとして、関係者の間では知らない人はない存在だ。はじめは大阪府立公衆衛生研究所に籍を置き、すでに昭和四十年代の後半から、ディスポーザーを家庭に導入し、日本のキッチン環境の改善をはかる研究に取り組んでいた。つまり、すでに1960年代の後半ごろには、将来的にゴミ処理が社会的な大問題になるという予測がされていたのである。

このページの先頭へ